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マリナーズのエース右腕・ウーがALCSから復帰 26人ロースター発表

2025.10.13 10:38 Monday

 ブライアン・ウーが戻って来る。マリナーズは12日(日本時間13日)に行われるア・リーグ優勝決定シリーズ(ALCS=7回戦制)を前に26人のロースター(出場選手登録)を発表。レギュラーシーズンではエースとして活躍しながら、胸筋の負傷で地区シリーズ(ALDS)のロースターから外れたウーが新たに登録された。

 しかし、まだウーは万全ではない。情報筋によれば、まだ胸筋の炎症からの回復に努めており、シリーズ序盤は投球できない見込みだ。ただ、シリーズ後半から大きな力になれるかもしれない。

 ダン・ウィルソン監督はウーが13日(同14日)にライブBP(実践形式の打撃練習)にウーが登板すると明かした。「かなり調子が良くなってきている。このシリーズが進むにつれて、ウーが登板の機会を得られることに期待している」

 また、ウィルソン監督は第2戦の先発投手を発表せず、第1戦の投手起用によって決断すると述べた。タイガースと戦ったALDSの第5戦では延長15回の死闘を繰り広げ、先発投手のローガン・ギルバートとルイス・カスティーヨもリリーフ登板した。さらにブルペン陣も10回以上投げたとなると尚更だ。

 第1戦に先発するブライス・ミラー(そしてALDS第5戦に先発したジョージ・カービー)を除けば、ギルバートとカスティーヨはALCS第1、2戦先発の筆頭候補だった。ギルバートはALDS第5戦で3回途中33球を投じた一方、カスティーヨは1回1/3と比較的負担が軽く、第2戦の先発もありえる。

 「あの試合(ALDS第5戦)で投げた数人の選手にも、その言い分は当てはまるだろう。だからこそ、きょうは明日に向けて何をするかを具体的に考える日なのだ」と、ウィルソン監督は語った。

 疲弊する投手陣でALCSを突破するには、やはりウーの投球が欠かせない。ただ、ウーは10日(同11日)にもブルペンに入ったが、最後まで投球の強度を上げているようには見られなかった。ただ、ウィルソン監督は「ウーは着実に進歩し、私たちが期待していたいくつかのマイルストーンを達成した。前回のブルペンでは調子も良く、球速も期待通りだった」と、ウーの回復状態に満足していることをアピールした。

 ウーを登録するため、マリナーズは野手を減らすことを決断。投手13人、野手13人のロースターでALCSに臨む。

 好守の三塁手ベン・ウィリアムソン、左打ちの一塁手/外野手ルーク・レイリーの2人が外れた。ウーとともにALCSから新たにユーティリティのマイルズ・マストロボーニが登録された。マストロボーニは8月上旬以降、MLBでは1試合しか出場していないが、複数ポジションを守る汎用性と走塁力を売りとする。試合終盤に向けたベンチピースとしてうってつけの選手だ。

 また、新人キャッチャーのハリー・フォードは引き続きロースターに登録された。正捕手カル・ローリーと控えのミッチ・ガーバーが負傷した際の保険になることはもちろん、試合終盤でガーバーを代打で使いやすいメリットもある。

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