マリナーズがALCS第1戦に逆転勝利 先発ミラーが6回1失点と好投
2025.10.13 11:55 Monday
【ブルージェイズ1-3マリナーズ】トロント/ロジャースセンター、10月12日(日本時間13日)
第1シード・ブルージェイズと第2シード・マリナーズによるア・リーグ優勝決定シリーズ(ALCS=7回戦制)が開幕。第1戦は先発ブライス・ミラーの好投に助けられ、マリナーズが逆転勝利を挙げた。
初回、ブルージェイズは1番ジョージ・スプリンガーの先頭打者本塁打で先制。スプリンガーはポストシーズン通算21本目のアーチでデレク・ジーターを抜き、ポストシーズン通算本塁打ランキングで歴代5位に躍り出た。
マリナーズ先発のミラーは先制弾を浴びた後も2四球でピンチを招いたが、後続を抑えて1失点にとどめた。二回以降は立ち直り、1安打1四球しか許さない好投。地区シリーズ(ALDS)第5戦で延長15回を戦い、疲弊した投手陣を救うパフォーマンスを見せた。
一方のブルージェイズ先発ケビン・ゴーズマンも五回までわずか2安打と好投。六回も2死までこぎ着けたが、カル・ローリーに決め球スプリットをとらえられ、同点弾を浴びた。
ローリーの同点弾でマリナーズは勢いづき、続くフリオ・ロドリゲスが四球を選び、ここでゴーズマンを降板させる。暴投で2死二塁のチャンスを作ると、続くホルヘ・ポランコが2番手リトルからタイムリーを放って勝ち越しに成功した。
2-1とリードしたマリナーズは、六回までミラーが投げ抜き、継投に以降。ALDSでも4登板をこなしたゲーブ・スパイアー、マット・ブラッシュ、アンドレス・ムニョスが無失点リレーでつなぎ、ブルージェイズを振り切った。
3年目の27歳ミラーの好投が光った。マリナーズはタイガースとのALDS第5戦で延長15回を戦い、ALCS第1戦の先発候補だったローガン・ギルバートとルイス・カスティーヨの両右腕もリリーフとして登板した。ブルペン陣も疲弊する中、レギュラーシーズンでは5番手のミラーがALDS第4戦から中3日で先発を任された。
中3日での先発はレギュラーシーズンを通してキャリア初めてだったが、ミラーは疲労を感じさせるどころか、この大一番でギアを上げた。直球の平均球速はレギュラーシーズンの平均より1.4マイル速い96.2マイル(約154.8キロ)で、今季最速をマーク。地区シリーズで出場チーム中ダントツの攻撃力(チームOPS.974)を記録したブルージェイズ打線を沈黙させた。
打ってはALDS第5戦でサヨナラヒットを放ったポランコが再び勝負強い活躍。六回の決勝点を生むタイムリーに加え、八回にもタイムリーで貴重な追加点をもたらした。
ブルージェイズのエース右腕・ゴーズマンと5番手ミラーの不利なマッチアップを制し、マリナーズは第1戦に勝利。