フィリーズが今オフにカステヤノスを放出へ 今季は打撃不振
2025.10.18 09:47 Saturday
フィリーズはベテラン外野手ニック・カステヤノスを今オフにトレードするか、リリース(解雇)する見込みだと、ジ・アスレチックのマット・ガルブ記者が報じた。カステヤノスは今季打撃不振に陥り、来季は5年契約の最終年に差し掛かる。
34歳のカステヤノスは、2022年に5年契約でフィリーズに加入。通算4シーズンで82本塁打、オールスター選出1度と貢献を重ね、ポストシーズンでも勝負強い打撃を見せてきた。しかし、守備・走塁での貢献度が低く、トータルの貢献度を示すfWARでは、通算4シーズンで0.7と低迷していた(平均的なレギュラー選手は1シーズンあたり2.0WARを残すと言われている)。
ただ、今季は打率.250、OPS.694と打撃不振に苦しみ、定位置を失陥。同記者によれば、出場機会の減少がフィリーズとカステヤノスとの間に緊張関係をもたらしており、それも今オフ中の放出の遠因だという。
カステヤノスは来季2000万ドルの契約を残している。フィリーズがカステヤノスをトレード放出するためには、来季の年俸の大部分を負担する必要があるだろう。もっとも、フィリーズはカステヤノスがレギュラーを務めていた過去2シーズンも、不良債権化していたカステヤノスの放出を試みたが、失敗した。リリース(解雇)すれば、年俸を全額負担する必要がある。
来季はフィリーズにとって、再編を迫られるシーズンだ。主砲カイル・シュワーバーと正捕手JT・リアルミュートがFAとなり、ここ数年のチームの屋台骨を支えていた選手たちに退団の可能性がある。また、外野のレギュラーを務めたマックス・ケプラーとハリソン・ベイダー(相互オプション)もFAとなるだろう。DHと外野に空席が生じるにもかかわらず、フィリーズはカステヤノスと袂を分かつ見込みだ。