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元トップ・プロスペクトのヘスス・モンテロ 交通事故により35歳で死去

2025.10.20 07:15 Monday

 19日(日本時間20日)、ヤンキースはかつてのトップ・プロスペクト(若手有望株)、ヘスス・モンテロが35歳で死去したことを発表した。メジャーで5年間プレーしたモンテロは、今月バイク事故に遭い、重傷を負ったことが報じられていた。

 モンテロは2011年に「MLBパイプライン」が発表した有望株ランキングでヤンキースの球団1位、メジャー全体でも9位という高い評価を受けていた。この年、マイナー3Aのスクラントン・ウィルクスバリで109試合に出場して打率.288、18本塁打、OPS.815を記録し、9月にメジャー昇格を果たした。

 メジャーデビュー直後から期待に応え、18試合に出場して打率.328、4本塁打、OPS.996の好成績をマーク。長きにわたってヤンキースの主軸打者として活躍すると思われていた。

 しかし、ヤンキースは2012年1月に衝撃的なトレードを成立させ、モンテロをマリナーズへ放出。モンテロとヘクター・ノエシを放出する対価として、マリナーズからマイケル・ピネダとホセ・カンポスを獲得した。

 モンテロはマリナーズ移籍1年目の2012年に15本塁打を放ったものの、それ以降のメジャーでの出場はわずか73試合。相次ぐ負傷に悩まされたほか、MLBが定めるパフォーマンス向上薬に関する規定に違反したことによる出場停止処分もあり、2015年シーズンを最後にメジャーの舞台から姿を消した。それ以降もブルージェイズやオリオールズのマイナーでプレーし、メジャー復帰を目指したが、2020~21年の冬に母国ベネズエラのウィンターリーグでプレーしたのが最後の雄姿となった。

 モンテロは国際アマチュアFA選手として契約金160万ドルでヤンキースに入団。最終的には多くの人々から注目を集める有望株に成長した。ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMは2012年1月のトレードの際、「自分がこれまでトレードで放出した中で最高の選手かもしれない」と話していた。

 ヤンキースとマリナーズで合計5年間のメジャー生活を過ごし、通算成績は226試合で打率.253、28本塁打、104打点、OPS.693だった。

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