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FAまであと1年 タイガースはスクーバルのトレードに動くのか

2025.10.20 10:35 Monday

 球界最高の投手、タリック・スクーバルは1年後にフリーエージェント(FA)が迫っている。FA前の最終年もタイガースの一員としてプレーするのだろうか。それとも、球界の勢力図を一変させるような大型トレードが成立するのだろうか。

「ジ・アスレチック」のウィル・サモン記者によると、タイガースが今オフ中にスクーバルを放出する「兆候」があるという。また、もしそうなった場合、メッツが争奪戦に加わる可能性が高いとみられている。

 もちろん、スクーバルがFAを迎える前に、タイガースとの契約延長に合意する可能性も残されている。しかし、MLB.comでタイガースの番記者を務めるジェイソン・ベックが指摘するように、FA市場でスクーバルを巡って大争奪戦が繰り広げられるのは確実であり、スクーバルがタイガースとの契約延長に応じる可能性は極めて低いだろう。

 さらに、契約延長の可能性を巡り、タイガースとスクーバルの間には大きなギャップがあることが報じられている。MLBネットワークのジョン・ヘイマン記者によると、昨オフにタイガースがスクーバルと契約延長の交渉を行った際、双方の希望額には2億5000万ドル(約375億円)もの開きがあったようだ。

「デトロイト・フリープレス」はタイガースがスクーバルに提示した条件について、より詳細な報道を行っており、「総額1億ドル(約150億円)未満の4年契約」だったことを明かしている。つまり、スクーバルは昨オフの時点で少なくとも3億ドル(約450億円)以上の大型契約を求めていたことになる。

 スクーバル争奪戦に加わる可能性が高いとみられるメッツには、トレードの駒になりそうな有望株が複数いる。今季終盤に先発ローテーション入りしたノーラン・マクリーン、ジョナ・トン、ブランドン・スプロートの「新人トリオ」はその代表格だろう。また、「SNY」のアンディ・マルティノ記者によると、タイガースは過去に内野手のブレット・ベイティに興味を示していた時期があるという。

 メッツがエース級の先発投手の獲得を切望していることは間違いない。今季のメッツは9月に先発防御率5.94とローテーションが崩壊し、ポストシーズン進出を逃す大きな要因となったからだ。タイガースがスクーバル放出を決断すれば、メッツは有力な移籍先候補の1つとなるだろう。


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