新人イェサベージの力投でブルージェイズ勝利 ALCSは3勝3敗で第7戦へ
2025.10.20 11:55 Monday
【ブルージェイズ6-2マリナーズ】トロント/ロジャースセンター、10月19日(日本時間20日)
マリナーズが球団史上初のワールドシリーズ(WS)進出に王手をかけて迎えたアメリカン・リーグ優勝決定シリーズ(ALCS)第6戦は、新人右腕トレイ・イェサベージの力投もあり、ブルージェイズが6-2で勝利。地元トロントの大歓声を受けて「絶対に負けられない一戦」を制し、シリーズの対戦成績を3勝3敗のタイに持ち込んだ。第7戦の勝者がWSでドジャースと対戦することになる。
ブルージェイズは先発のイェサベージが3者三振の快投を見せた直後の二回、マリナーズの2つのエラーで無死一、二塁のチャンスを作り、アディソン・バージャーのライト前タイムリーで先制。続くアイザイア・カイナー=ファレファもサードへのタイムリー内野安打を放ち、2-0とリードを広げた。
イェサベージは三回1死満塁のピンチを迎えたが、マリナーズの主砲カル・ローリーをファーストゴロ併殺打に仕留めて無失点。イェサベージにとって、レギュラーシーズンとポストシーズンを通してメジャーの舞台で記録した初めての併殺打だった。
その直後、ブルージェイズはイェサベージの力投に応え、2死からアーニー・クレメントが三塁打を放ってチャンスを作ると、バージャーが右中間への2ラン本塁打を放ち、4点リードに。イェサベージは四回にも1死満塁のピンチを背負ったが、今度はJ・P・クロフォードをセカンドゴロ併殺打に仕留め、またも無失点で切り抜けた。
イェサベージは五回にもフリオ・ロドリゲスをショートゴロ併殺打に仕留め、メジャーの舞台での最初の併殺打3本をこの試合で記録したことに。直後に主砲ブラディミール・ゲレーロJr.がソロ本塁打を放って5-0とリードを広げ、今年のポストシーズンで早くも6本目のアーチとなったゲレーロJr.は、球団のポストシーズン通算最多本塁打記録(ジョー・カーターとホセ・バティースタの6本)に並んだ。
イェサベージは六回2死からジョシュ・ネイラーにソロ本塁打を浴び、続くランディ・アロザレーナにヒットを許して降板。この走者がエウヘニオ・スアレスのタイムリーで生還したため、2失点目が記録されたものの、5回2/3(87球)を投げて6安打、7三振、3四球と堂々たるピッチングを披露した。
ブルージェイズは七回1死一、二塁の場面でマリナーズの守備のミスにより1点を追加。イェサベージ降板後はルイス・バーランド、ジェフ・ホフマンとつないでマリナーズ打線の反撃を封じ、6-2で勝利した。
これでALCSは3勝3敗。第7戦にマリナーズが勝てば球団史上初のWS進出、ブルージェイズが勝てば1993年以来32年ぶり球団史上3度目のWS進出となる。1977年創設の「同級生」2チームが運命の最終決戦に臨む。
