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ブルージェイズが32年ぶりのリーグ優勝 スプリンガーの3ランで逆転勝利

2025.10.21 12:01 Tuesday

【ブルージェイズ4-3マリナーズ】トロント/ロジャースセンター、10月20日(日本時間21日)

 最終戦までもつれた熱戦に相応しい結末だった。3勝3敗で迎えたアメリカン・リーグ優勝決定シリーズ(ALCS=7回戦制)第7戦、ブルージェイズは2点ビハインドで迎えた七回にリードオフマンのジョージ・スプリンガーが逆転3ラン。4-3でマリナーズに勝利し、1993年以来32年ぶり、球団史上3度目となるリーグ優勝を決めた。

 ブルージェイズがシェーン・ビーバー、マリナーズがジョージ・カービーの先発で始まった第7戦は初回から動いた。マリナーズは先頭のフリオ・ロドリゲスが三塁線を破る二塁打を放ってチャンスを作り、1死後にジョシュ・ネイラーのタイムリーで先制。しかし、ブルージェイズはホルヘ・ポランコを併殺打に仕留めて最少失点でしのぎ、直後に2死一、二塁のチャンスを迎えると、ドールトン・バーショのタイムリーで追いついた。

 二回1死二、三塁のチャンスを生かせなかったマリナーズだが、三回先頭のロドリゲスが外角のスライダーをとらえて左中間へソロ本塁打を放ち、勝ち越しに成功。今年アメリカ野球殿堂入りを果たしたイチロー氏の「愛弟子」として知られるスター外野手が、球団史上初のリーグ優勝がかかる大一番で大きな仕事をやってのけた。

 先発カービーの力投が続く中、今度は五回先頭のカル・ローリーがライトへのソロ本塁打を放ち、貴重な追加点。レギュラーシーズンで捕手・スイッチヒッター・球団の新記録となる60本塁打を放ったローリーは、今年のポストシーズンで早くも5本目のアーチとなった。

 マリナーズは先発のカービーを4回4安打1失点で降板させ、五回からエース格のブライアン・ウーを投入。故障明けのウーは2イニングを無失点に抑える好リリーフを見せたが、七回に1死二、三塁のピンチを招き、3番手のエデュアルド・バザードにバトンを渡した。

 一発が出れば逆転の場面で打席にはブルージェイズのリードオフマン、スプリンガー。第5戦で受けた死球による右膝の痛みを抱えながら出場を続ける36歳のベテランは、カウント1-0からの2球目、96マイル(約154キロ)のシンカーをとらえ、左中間に逆転3ランを叩き込んだ。スプリンガーはポストシーズン通算23本目の一発となり、歴代3位タイに浮上。また、ポストシーズンの「第7戦」で「七回以降」に複数点差をひっくり返す逆転ホームランが飛び出したのは初めてだった。

 七回にエースのケビン・ゴーズマンを投入するなど、必死の継投を見せていたブルージェイズは、逆転した直後の八回をクリス・バシットが三者凡退に抑える好リリーフ。1点リードのまま迎えた最終回はクローザーのジェフ・ホフマンが締めくくり、4勝3敗で昨季王者のドジャースが待つワールドシリーズに駒を進めた。


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