ALCSのMVPはゲレーロJr. 7試合で打率.385、3本塁打、OPS1.330の活躍
2025.10.21 12:54 Tuesday
ブラディミール・ゲレーロJr.に最敬礼だ。
ポストシーズンで球団史上屈指のパフォーマンスを披露しているゲレーロJr.がアメリカン・リーグ優勝決定シリーズ(ALCS)のMVPに選出され、ブルージェイズを1993年以来32年ぶりとなるワールドシリーズに導いた。昨季王者のドジャースが待ち受けるが、ゲレーロJr.が大活躍を続ければ、ブルージェイズに不可能はない。
今年のポストシーズン、ここまで6本塁打を放っているゲレーロJr.は、すでにジョー・カーターとホセ・バティースタが持つ球団のポストシーズン通算最多本塁打記録(6本)に並んだ。ALCSは全7試合に出場して打率.385、3本塁打、OPS1.330の好成績をマーク。三振わずか2つと完成度の高い打撃でチームに大きく貢献した。
ジョン・シュナイダー監督は「彼はフランチャイズの顔だ。4月に私のオフィスでマックス・シャーザーも交えて会話したのを覚えているよ。『お前はこのチームのスタンダードになったんだ』と彼に伝えた。『どのように振る舞い、どのように発言すべきかを考えないといけない』とね。彼は本当に素晴らしい。今、何が起こっているか、嗅覚が鋭いんだ。スポットライトを浴びているときにそうするのは本当に難しいことなんだよ」とチームの顔であることを自覚したゲレーロJr.の活躍ぶりを称賛した。
ブルージェイズファンは、ゲレーロJr.がまだ17歳や18歳の有望株だった頃からこのような活躍を夢見ていた。当時のゲレーロJr.はマイナーリーグの全試合をハイライト映像にしてしまうような輝きを放っていた。そして、ゲレーロJr.はその期待に応え、文句なしのスーパースターとなった。
シュナイダー監督は「マイナー時代からゲレーロJr.とともに歩んでこられたことを幸運に思う」とよく口にする。ゲレーロJr.がメジャーデビューした2019年以降、ブルージェイズはフリーエージェント(FA)やトレードでチームを強化してきたが、その中心にはいつもこの若きスーパースターがいた。いつだって、ブルージェイズの中心は総額5億ドル(約750億円)の超大型契約を獲得し、カナダで最も愛されるアスリートとなったゲレーロJr.なのだ。
同僚のジョージ・スプリンガーは「彼は僕が想像していた通りの選手になったし、これからもどんどん成長していくだろう。本当に恐ろしいよ」と言う。「彼はまだ26歳だ。まだ学んでいる途中だし、様々な状況に適応し、物事を理解しようと日々努力している。でも、彼の対応はとても上品で優雅だ。常に学ぶ意欲に満ちている。他人のために頑張れる男でもある。ロッカールームに彼のような男がいるだけで、周りにいる僕たちにとっても大きな意味があるんだ」とゲレーロJr.の存在の大きさを熱弁した。