English Español 韓国語

強打者ビシェットがワールドシリーズで急造セカンドに?

2025.10.24 10:38 Friday

 ブルージェイズのボー・ビシェットはワールドシリーズに出場する準備を整えている。問題はどのポジションで出場するかだ。

 ワールドシリーズを2日前に控えた22日(日本時間23日)、ビシェットは本拠地ロジャースセンターで行われた練習で、セカンドとしてノックを受けた。

 ブルージェイズのジョン・シュナイダー監督は23日(同24日)、ビシェットが本職ショート、セカンド、あるいはDHとしてワールドシリーズに出場する可能性があると述べた。

「いよいよ最終盤を迎えている。正直に言うと、その3つ全てが実現する可能性はある。きょうの練習後にビシェットと話し、全てをこなせるかどうかを確認して、最善の判断を下す必要がある」

 ビシェットはレギュラーシーズン139試合に出場し、打率.311、18本塁打、94打点を記録。しかし、左膝の捻挫で9月上旬から欠場し、地区シリーズとア・リーグ優勝決定シリーズではロースター(出場選手登録)漏れした。

 ビシェットはワールドシリーズに出場する準備ができていると語るが、その役割は依然として不透明なままだ。

 ビシェットの負傷に伴い、ブルージェイズはセカンドのアンドレス・ヒメネスをショートへコンバート。セカンドにはユーティリティのアーニー・クレメントを起用していた。ポストシーズンに入ってからはクレメントが打撃好調となった一方で、レフトのアンソニー・サンタンデールが負傷。クレメントをサードに、サードのアディソン・バージャーを外野に回し、セカンドには控えのアイザイア・カイナー=ファレファが入っている。

 ビシェットはカイナー=ファレファに代わってスタメンに復帰するだろう。問題はどのポジションを守るのか。

 本職のショートに戻るには、守備面の懸念がある。ビシェットの遊撃守備は悪く、守備指標OAAでは-13を記録。代役ショートのヒメネスは本職セカンドで圧倒的な守備力を持ち、ショートとしての起用でも堅実な数字を残している。

 また、DHとして復帰する場合も、守備力に不安を残す。ビシェットがDHに入る場合、これまでDHを務めてきたジョージ・スプリンガーを外野に回す必要がある(バージャーをサードに戻し、クレメントがセカンド)。スプリンガーの外野守備は衰えており、さらにア・リーグ優勝決定シリーズでは膝に死球も受けた。

 セカンドとして復帰するのは、シュナイダー監督も認めたように「大胆な話」だ。ビシェットはMLB7シーズンでセカンドを守った経験はなく、マイナーでの20試合の経験しかない。「ビシェットは自分がどう感じているか、そしてもし出場したらどう感じるかについて、かなり現実的な考えを持っている。だから、これは私たちが引き続き検討していく必要がある問題だ。もし彼が二塁手としてプレーすることに抵抗がなければ、私は選手たちの意見に耳を傾け、彼らを信頼するつもりだ」と、シュナイダー監督は述べた。

spotvnow