識者がワールドシリーズの勝敗予想! MVPは誰? ドジャースが64%
2025.10.24 13:13 Friday
2025シーズンのフィナーレ、ワールドシリーズがついにあす24日(日本時間25日)から開幕する。25年ぶりの連覇を目指すナ・リーグ王者のドジャース、そして32年ぶりの世界一を目指すア・リーグ王者のブルージェイズが激突。MLB.comはワールドシリーズの勝者、ワールドシリーズMVPなどを識者に予想してもらった。
ドジャース(ナ第3シード) vs. ブルージェイズ(ア第1シード)
予想:ドジャース(56票中36票、64%)
ア・リーグの第1シードを獲得したブルージェイズは、地区シリーズでヤンキースを、リーグ優勝決定シリーズでマリナーズを撃破した。
史上最高のペースで打ちまくるブラディミール・ゲレーロJr.に率いられる強力打線は、ブルージェイズの原動力となっている。しかし、これからブルージェイズが対するのは、最高の先発投手陣を擁し、ポストシーズンで10試合のうち9勝しているチームだ。
ブレイク・スネル、山本由伸、タイラー・グラスナウ、そして大谷翔平の4人は、ポストシーズンではほぼ打たれておらず、合わせて防御率1.40を記録している。山本以外の3人はレギュラーシーズン中は長期離脱していたが、ポストシーズンになってようやく足並みが揃い、本来の実力を発揮している。
一方、ドジャースのブルペン陣は不安要素だ。レギュラーシーズン終盤では不安定さを露呈し、リーグ優勝決定シリーズではほぼ出番がなかった。もし先発投手陣が奮闘してブルペン陣の出番を少なくするようであれば、ブルージェイズにとって厳しい展開だろう。
しかし、ブルージェイズ打線が持ち前のパワーとコンタクト力の融合を発揮すれば、ア・リーグ優勝決定シリーズのようなドラマチックな展開になるかもしれない。
ドジャースが勝つ理由
・「ドジャースは止められないほどの強大な力を持つ。先発投手陣が健康で万全の状態でプレーしていれば、このシリーズは比較的楽に勝ち上がるはずだ。」(マーク・ファインサンド、全国記者)
・「彼らの先発ローテーションは、全員が健康で試合終盤まで投げられる時は圧倒的。ナ・リーグ優勝決定シリーズでスネル、山本、グラスナウ、大谷が見せたように。ブルージェイズは多くの点で非常に優れており、ブラディ(ゲレーロJr.)が次のシリーズも支配する可能性は十分にあるが、ドジャースのトップクラスの才能と優勝経験が彼らに優位性を与えています。」(アダム・ベリー、シニアクラブ記者)
・「ドジャースは間違いなく勝ちそうだ。ブルージェイズはどんな困難も乗り越えられるような雰囲気がある。シリーズは五分五分になりそうだが、私の直感では大谷翔平を擁するチームに賭ける」(ダン・チチャルスキー、コンテンツオペレーション担当シニアマネージャー)
ブルージェイズが勝つ理由
・「トロントは層の厚さがあり、ホームでは素晴らしい成績を収めている(レギュラーシーズン54勝27敗、10月は4勝2敗)。第6戦と第7戦をトロントで戦えることが、勝利への鍵となるだろう」(マット・マイヤーズ、コンテンツ担当次長)
・「簡単ではないだろう。しかし、ボー・ビシェットが本当に復帰すれば…ブルージェイズがホームでの最初の2試合のうち1試合を『奪う』ことができれば…ドジャースの先発投手を早めに登板させてリリーフ陣の弱点を突くことができれば…マックス・シャーザーがアメリカンリーグ優勝決定シリーズでの魔法を再現できれば…ブラディミール・ジュニアが大谷翔平の重みに匹敵するパンチ力を維持できれば…彼らは必ずや勝利を掴むことができるだろう。」(アンディ・ワーレ、編集員)
・「ドジャースが絶好調で連覇の最有力候補であることは否定できないが、ブルージェイズには言葉では言い表せない魅力と決して諦めない姿勢がある」(クリス・ベグリー、編集員)
シリーズ予想
ドジャース(5試合):21票
ドジャース(6試合):12票
ブルージェイズ(6試合):9票
ドジャース(7試合):3票
ブルージェイズ(7試合):11票
シリーズMVP予想
大谷翔平(ドジャース):25票
ブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ):13票
ムーキー・ベッツ(ドジャース):4票
ジョージ・スプリンガー(ブルージェイズ):3票
ブレイク・スネル(ドジャース):3票
ボー・ビシェット(ブルージェイズ):1票
テオスカー・ヘルナンデス(ドジャース):1票
アレハンドロ・カーク(ブルージェイズ):1票
山本由伸(ドジャース):1票
アディソン・バージャー(ブルージェイズ):1票
マックス・マンシー(ドジャース):1票
最も優れた打者2人が、シリーズMVP予想で最多得票ワンツーフィニッシュを飾った大谷とゲレーロJr.が選ばれたのは、当然のことだ。前者は世界最高の才能を持つ野球選手であり、後者はポストシーズンで他の誰より活躍している。
大谷は中でもほぼ半数の票を得た。ナ・リーグ優勝決定シリーズ第4戦(6回無失点10三振、打席では3本塁打)を考えれば、ワールドシリーズMVPに推すのは当然だろう。
「ナ・リーグ優勝決定シリーズ第4戦を見た後では、この野球史上最高の個人パフォーマンスを披露した人物以外を選ぶのは全く愚かなことだ!」と、シニアクラブ記者のジョン・デントンは書いている。
また、監修編集者のレン・ホックバーグ氏は簡潔にこう述べた。
「彼は大谷翔平だからだ」
