エンゼルスがマダックス投手コーチをレンジャーズから引き抜き
2025.11.1 11:08 Saturday
新監督カート・スズキを迎えたエンゼルスが、新たな投手コーチを見つけた。エンゼルスは31日(日本時間11月1日)、バリー・エンライト前投手コーチの後任として、マイク・マダックス氏がレンジャーズから就任すると発表した。
マダックス氏はレンジャーズに3シーズン在籍し、2023年に球団初のワールドシリーズ制覇に貢献。64歳のマダックス氏は、ブルワーズ(2003~2008年)、レンジャーズ(2009~2015年、2023~2025年)、ナショナルズ(2016~2017年)、カージナルス(2018~2022年)で投手コーチを務めており、豊富な経験を持つ。また、殿堂入り投手グレッグ・マダックスの兄である本人も、MLBで投手として15年のキャリアを誇る。
名伯楽として知られ、今季指導したレンジャーズの先発投手陣はMLBトップの防御率3.41を記録。ブルペン陣も短期契約の投手が大半を占めながら、MLB5位の防御率を残した。
マダックス氏の新たな課題は、MLBワースト3位の防御率4.89を記録したエンゼルス投手陣の再建だ。K/BB(三振率と四球率の比率)も10.6%と、ロッキーズしか下がいないMLBワースト2位を記録している。
右腕のホセ・ソリアーノ、左腕の菊地雄星、リード・デトマーズだけが先発ローテーションの確実なメンバーであり、ベテランクローザーのケンリー・ジャンセンもフリーエージェント(FA)で流出することが予想され、その陣容は固まっていない。マダックス氏は、チームに多くいる若手投手のケイデン・デイナ、ジョージ・クラッセン、サム・アルデゲリ、ライアン・ジョンソン、クリス・コルテス、そして今季のドラフト全体2位指名のタイラー・ブレムナーらの育成を担う。
しかし、マダックス氏のこれまでの実績を考えれば、特にブルース・ボウチー監督の下で3年間の成功を収めたあと、ライバルチームから引き抜いたのはエンゼルスにとっては大きな採用だ。
