ゴールドグラブ賞の受賞者が決定 クワンはデビューから4年連続の受賞
2025.11.3 11:40 Monday
ワールドシリーズが終了し、アワード受賞者の発表も本格化していく。ワールドシリーズ終了の翌日、2日(日本時間3日)にはゴールドグラブ賞の受賞者が発表された。
ゴールドグラブ賞は1957年に設立され、各リーグの各ポジションで最も優れた守備を見せた選手を表彰する。伝統的な9ポジションに加え、2022年からはユーティリティ(UT)部門の表彰もスタート。事前に各ポジションのファイナリスト3名が選出され、その中から受賞者が決定する。
受賞者はMLB各球団の監督・コーチの投票を75%、セイバーメトリクスの守備指標を25%の割合で合算して決定。監督・コーチは自軍の所属リーグの選手のみ投票可能で、自軍の選手には投票できない。
アメリカン・リーグはロイヤルズの三遊間コンビ、マイケル・ガルシアとボビー・ウィットJr.が受賞。同一球団の三遊間コンビが選出されるのは史上18度目、2013年オリオールズのマニー・マチャドとJ・J・ハーディ以来となった。
また、ガーディアンズのスティーブン・クワンはメジャー1年目から4年連続4度目の受賞。メジャー記録はイチロー氏とノーラン・アレナド(カージナルス)の10年連続で、この記録にどこまで迫れるか注目される。
ナショナル・リーグはジャイアンツのバッテリー、ローガン・ウェブとパトリック・ベイリーが受賞。同一球団のバッテリーが選出されるのは史上8度目、2013年カージナルスのアダム・ウェインライトとヤディアー・モリーナ以来となった。
遊撃手部門はわずか3失策、OAA(Outs Above Average=平均よりどれだけ多くアウトを奪ったかを表す守備指標)+21という素晴らしい守備を見せたカージナルスのメイソン・ウィンが初受賞。ドジャースのムーキー・ベッツはファイナリスト入りしたものの、惜しくも受賞を逃した。
今季の受賞者は以下の通り。8人が初受賞となった。
アメリカン・リーグ
投手:マックス・フリード(ヤンキース)3年ぶり4度目
捕手:ディロン・ディングラー(タイガース)初受賞
一塁手:タイ・フランス(ツインズ/ブルージェイズ)初受賞
二塁手:マーカス・セミエン(レンジャーズ)4年ぶり2度目
三塁手:マイケル・ガルシア(ロイヤルズ)初受賞
遊撃手:ボビー・ウィットJr.(ロイヤルズ)2年連続2度目
左翼手:スティーブン・クワン(ガーディアンズ)4年連続4度目
中堅手:セダン・ラファエラ(レッドソックス)初受賞
右翼手:ウィルヤー・アブレイユ(レッドソックス)2年連続2度目
UT:マウリシオ・デュボン(アストロズ)2年ぶり2度目
ナショナル・リーグ
投手:ローガン・ウェブ(ジャイアンツ)初受賞
捕手:パトリック・ベイリー(ジャイアンツ)2年連続2度目
一塁手:マット・オルソン(ブレーブス)6年ぶり3度目
二塁手:ニコ・ホーナー(カブス)2年ぶり2度目
三塁手:キブライアン・ヘイズ(パイレーツ/レッズ)2年ぶり2度目
遊撃手:メイソン・ウィン(カージナルス)初受賞
左翼手:イアン・ハップ(カブス)4年連続4度目
中堅手:ピート・クロウ=アームストロング(カブス)初受賞
右翼手:フェルナンド・タティスJr.(パドレス)2年ぶり2度目
UT:ハビアー・サノーハ(マーリンズ)初受賞
なお、マイナーリーグのゴールドグラブ賞も発表され、以下の選手たちが受賞した。
投手:ロビー・スネリング(マーリンズ)
捕手:レオナルド・バーナル(カージナルス)
一塁手:トレイ・モーガン(レイズ)
二塁手:カイル・デバージ(ツインズ)
三塁手:ペドロ・ラミレス(カブス)
遊撃手:コナー・グリフィン(パイレーツ)
外野手:ルイス・ララ(ブルワーズ)
外野手:ドリュー・ジョーンズ(ダイヤモンドバックス)
外野手:ホーマー・ブッシュJr.(レイズ)
