カージナルスがチーム解体か アレナド、グレイら主力放出に前向き
2025.11.12 08:48 Wednesday
ラスベガスで行われるゼネラルマネージャー(GM)会議の期間中、トレード交渉を最も活発に行うのはどのチームだろうか。MLBネットワークのジョン・ポール・モロシはカージナルスだと考えているようだ。
11日(日本時間12日)、モロシは「カージナルスはビジネスに前向きだと思う。数人のベテラン選手をトレードで放出する可能性がある」と報じた。
モロシがトレード候補として挙げたカージナルスの選手は、ノーラン・アレナド、ブレンダン・ドノバン、アレック・バーレソン、ソニー・グレイといった顔ぶれだ。
モロシによると、アレナドはカージナルスの選手として「最後の試合を終えた可能性が高い」という。8度のオールスター出場を誇るアレナドは昨オフ、アストロズへのトレードが成立寸前だったが、アレナド自身が拒否権を行使し、トレードは実現しなかった。34歳のアレナドは今季、436打席に立ってOPS.666と自己ワーストの成績。2年総額3100万ドル(約46億5000万円)分の契約が残っている。
また、モロシはドノバンに他球団からの関心が集まっていることを報じている。ドノバンはメジャーデビューした2022年にユーティリティ部門でゴールドグラブ賞を受賞。今季はオールスターに初選出された。フリーエージェント(FA)になるまでの保有期間はあと2年残っている。
さらに、ユーティリティ部門でシルバースラッガー賞を受賞したばかりのバーレソンにも関心が寄せられているようだ。バーレソンがFAになるのは2028年シーズン終了後。保有期間はあと3年残っている。
そして、キャリアで3度のトレードを経験しているグレイにも再びトレードの可能性が浮上している。36歳の誕生日を迎えたばかりのグレイは今季、180回2/3を投げて201三振を奪った。防御率4.28は2019年以降で最も悪い数字だったが、打球の質から想定される防御率(xERA)は3.90、守備の影響を除外して算出される疑似防御率(FIP)は3.39であり、実際の投球内容は防御率ほど悪くなかった。グレイは全球団に対するトレード拒否権を持ち、来季の年俸は3500万ドル(約52億5000万円)、2027年の契約は年俸3000万ドル(約45億円)の球団オプションとなっている。なお、この球団オプションが行使された場合、グレイはオプトアウトの権利を行使してFAになることもできる。
昨オフは主力のトレード交渉が不調に終わったカージナルスだが、今オフこそトレードを成立させ、ハイム・ブルーム編成本部長のもとで新たなスタートを切ることができるだろうか。
