パイレーツの怪物スキーンズがサイ・ヤング賞を初受賞
2025.11.13 11:42 Thursday
12日(日本時間13日)、パイレーツのポール・スキーンズがナ・リーグサイ・ヤング賞を初受賞した。スキーンズは1位票30票をすべて獲得。次点も満場一致でクリストファー・サンチェス(フィリーズ)が選ばれ、3位には山本由伸(ドジャース)が入っている。
スキーンズはバーン・ロウ(1960年)とダグ・ドレイベック(1990年)に続き、パイレーツ史上3人目のサイ・ヤング賞受賞者となった。満票での受賞はパイレーツ史上初である。
スキーンズは防御率1.97、WHIP0.95、FIP2.36、ERA+217と、ナ・リーグで圧倒的な成績を残した。32先発で187回2/3を投げ、10勝10敗、リーグ2位の216三振を記録した。また、被打率は2割未満に抑えながら防御率タイトルを獲得した史上8人目の投手になった。
今季のスキーンズは、近代以降のパイレーツにおける史上最高のパフォーマンスを発揮。防御率1.97、bWAR7.7は1900年以降のパイレーツの先発投手の中で最高記録であり、216三振は右腕として球団新記録を樹立した。9イニングあたりの三振10.4個は球団史上2位、K/BB5.1は同1位だった。
もちろんデータは一部分に過ぎない。スキーンズは瞬く間に球団のみならず、球界の顔になった。7月には2年連続でオールスターゲームの先発を務め、デビューから2年連続で先発投手となった初めての選手となった。
昨季は新人王を獲得しながら、サイ・ヤング賞投票では3位に終わったが、今季はナ・リーグ新人王に選ばれた翌年にサイ・ヤング賞を受賞した2人目の投手となった(1984-85年にメッツのドワイト・グッデンが達成、新人王とサイ・ヤング賞のダブル受賞は1981年にフェルナンド・バレンズエラが達成)。
