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11月12日のMLBトレード・FA情報

2025.11.13 16:05 Thursday

 MLB.comでは注目のFAやトレードの情報を随時更新している。今回は、11月12日(日本時間13日)のもの。

 過去に最優秀救援投手賞に2度輝きながら、2025シーズンは苦戦したウィリアムズに対し、約12チームが関心を寄せている。ジ・アスレチック(有料記事)によれば、その12チームにはドジャース、レッドソックス、レッズなどが含まれる。

ウィリアムズは今季、ヤンキースで波乱のシーズンを過ごした。62イニングで防御率4.79を記録し、クローザーの座を失陥。しかし、期待値系の指標は表面上の成績より優れており、実力が衰えたと見るのは時期尚早だ。xERA3.09、FIP2.68は、実際の防御率よりも大幅に低く、ボール球スイング率、空振り率、三振率では上位3%以内に入った。

ウィリアムズはレギュラーシーズン最後の19試合で防御率2.50、FIP0.36、9イニングあたりの三振17個という好成績を残し、シーズンを力強く終えた。2020年から2024年にかけてブルワーズで残した圧倒的な成績(防御率1.70、9イニングあたりの三振14.6個)に近い成績を残し、復活を予感させた。

 ポール・スキーンズはデビューからわずか2シーズンで鮮烈な印象を残し、この日はサイ・ヤング賞を初受賞した。デビュー2年目ながら絶えず浮かび上がる疑問が、いつまでパイレーツの選手でいるかということだ。

パイレーツに再建脱出の兆しが見えないため、スキーンズのトレードの噂は絶えない。しかし、ラスベガスでのGM会議にて、パイレーツのベン・チェリントンGMは、スキーンズに対する他球団からの問い合わせが続いていることを認めながらも「2026年はパイレーツに所属する」と、一貫して放出を否定する姿勢を見せた。

 レッズのニック・クロール球団編成部長は、エースのハンター・グリーンのトレードを検討していないことを明らかにした。2020年以来のポストシーズンに進出したレッズは、エースのグリーンをトレードし、その見返りで補強を行う可能性も取り沙汰されていた。

クロール球団編成部長は「チームにとって最善の策を講じる。可能性を排除するつもりはない」としながらも、「しかし、『ポストシーズンに向けてエース級の先発投手になる可能性を秘めた選手をトレードする』と、実際に断言するのは難しいことだ。だから、どうすればチームを強化できるかを模索していると言えるだろう。しかし、現時点では、それ(グリーン放出)は検討対象ではない」とした。

 ダイヤモンドバックスの最大の弱点は投手不足だ。その弱点を埋めるため、スター二塁手ケテル・マルテを放出する可能性はあるだろうか。

ジ・アスレチック(有料記事)の報道によると、アリゾナは「これまで以上にマルテのトレードに前向き」で、トレードによってチームの穴を埋められると同時に、ロースター(出場選手登録)に柔軟性を持たせ、更なる補強が可能になると考えているという。ダイヤモンドバックスが検討する可能性のあるもう一つの要因は、マルテが4月に「10&5権利(MLBに10年所属かつ同じ球団に5年所属)」を取得し、完全なトレード拒否権を得ることだ。32歳のマルテは今年初め、球団と7年総額1億1650万ドルの契約延長を結んでいる。

GM会議では、ダイヤモンドバックスのマイク・ヘイゼンGMは、複数の球団からマルテ獲得の打診があったことを認めたものの、トレードの可能性は低いと述べた。

 今夏のトレードデッドラインにおいて、バイロン・バクストンは大解体に動いたツインズに残留したいと強い意志を見せた。

しかし、ジ・アスレチック(有料記事)は、ツインズが引き続き選手を売却し続ければ、バクストンは自身の立場を再考する可能性があると報じている。先発投手のジョー・ライアンとパブロ・ロペスが次に放出される可能性がある。

バクストンとツインズの7年総額1億ドルの契約は2028年までで、来季までは全球団に対するトレード拒否条項が含まれているため、球団はバクストンの承認なしにトレードすることはできない(2027-28シーズンは部分的なトレード拒否条項となる)。

12月に32歳になるバクストンは、怪我に悩まされながらも自身のキャリアで最高のシーズンを終えた。126試合に出場し、35本塁打、24盗塁、OPS.878を記録。打撃成績のみならず、持ち前の快足と抜群のセンター守備でも貢献した。

 多くの噂が飛び交ったものの、ナショナルズは今夏のトレードデッドラインでエースのマッケンジー・ゴアを放出しなかった。しかし、球団の編成陣が刷新され、ポール・トボニ球団編成部長が就任したことで、ゴア放出論が再燃している。

ここ数日、複数のMLB記者がゴアのトレードの可能性について報じている。USAトゥデイのボブ・ナイテンゲール記者はナショナルズは「ゴアをトレードの餌として…新時代をスタートさせる」と報じた。

ジ・アスレチックのケン・ローゼンタール記者とウィル・サモン記者(有料記事)も同様に「ゴアは移籍の有力候補だ」と評した。

ゴアは2025年の防御率は4.17と低調だったが、シーズンの大部分ではそれよりもはるかに良い成績を残した。年間74失点のうち、23失点は7月20日から8月10日までの短期間に記録された。 ゴアは他の26度の先発で防御率3.19を記録し、9イニングあたりの三振10.4個と高い支配力を発揮した。

 ブレーブスのアレックス・アンソポロス編成部長はオフシーズンのチームの優先事項について語った。「現在最も多くの時間を費やしているのは先発投手とショート」と語り、負傷者に苦しめられた今季からのリベンジのため、大型補強に動く可能性を示唆した。

 2021年以来のポストシーズン進出を果たしたレッドソックスは、積極補強で今季の勢いを継続させようとしている。

レッドソックスのクレイグ・ブレスロー編成本部長はオフシーズンのターゲットについて「プレーオフレベルの先発投手、中軸を担える得点力のある選手」と語った

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