トレード市場で注目の野手は? オリオールズ・ラッチマンらが関心を集める
2025.11.15 09:32 Saturday
MLBはオフシーズンに突入し、各球団が獲得を希望する選手に対してトレードの問い合わせを行っている。米メディア「ジ・アスレチック」のジム・ボーデンによると、トレード市場では複数の野手が注目を集めており、その中にはオリオールズのオールスター捕手、アドリー・ラッチマンも含まれているという。
ラッチマンは2023年と2024年にオールスター選出を果たしたスター捕手。しかし、2024年シーズンの後半戦から成績が急激に落ち込み、今季は両脇腹のケガに悩まされるなど、365打席で自己ワーストのOPS.673に終わった。オリオールズにとってラッチマンは不動の正捕手だったが、8月に有望株捕手のサミュエル・バサヨがメジャー昇格を果たし、8年契約を結んだため、ラッチマンのトレードの可能性がさかんに取り沙汰されるようになった。
しかし、オリオールズのマイク・エライアス編成本部長は9月29日(日本時間30日)に行ったシーズン終了後の記者会見において、フリーエージェント(FA)までの保有期間があと2年残っているラッチマンをトレードで放出する可能性を明確に否定した。
ボーデンによると、ラッチマンのほかには、ジャレン・デュラン(レッドソックス)、スティーブン・クワン(ガーディアンズ)、ノーラン・アレナド、ソニー・グレイ、ウィルソン・コントレラス(いずれもカージナルス)らがトレード交渉の対象になっているという。カージナルスの3選手はいずれもトレード拒否権を持っているが、状況次第ではトレードに応じる可能性がある。また、MLBネットワークのジョン・ポール・モロシは11日(同12日)、カージナルスがアレナド、グレイ、ブレンダン・ドノバン、アレック・バーレソンのトレードを前向きに検討していることを報じた。
デュランはFAまでの保有期間があと3年残っているが、レッドソックスには質の高い外野手が揃っているため、トレードの噂が絶えない。ボーデンはレッドソックスについて「適切な一塁手、三塁手、または先発投手とのトレードであれば、デュラン放出に応じる可能性がある」と伝えている。また、ボーデンによると、ガーディアンズはクワン放出の対価として「クワンよりも長打力があり、センターを守ることができる選手」を求めているという。クワンはメジャーデビューから4年連続でゴールドグラブ賞を受賞。FAまでの保有期間はあと2年となっている。
