ロイヤルズのオールスター左腕ブービッチに複数の球団が関心を示す
2025.11.15 11:24 Saturday
今オフ、トレードで獲得可能なエース候補が不足することはないだろう。フレディ・ペラルタ(ブルワーズ)、ジョー・ライアン(ツインズ)、タリック・スクーバル(タイガース)といった好投手たちのトレードの噂がすでに飛び交っている。しかし、トレードによるエース獲得は巨額の投資を必要としない一方、若手有望株を含む大きな出血が必要となる可能性が高い。
若手有望株を放出したくない、あるいは他球団が欲しがりそうな若手有望株がいないチームには、別の選択肢があるかもしれない。米メディア「ジ・アスレチック」のウィル・サモンによると、ロイヤルズの左腕クリス・ブービッチが今オフ中にトレードで放出される可能性があり、すでに複数の球団が関心を示しているという。
28歳のブービッチはメジャー6年目の今季、20試合に先発して116回1/3を投げ、8勝7敗、防御率2.55、116三振という自己最高の成績をマーク。前半戦の活躍が認められ、オールスター初選出を果たした。ところが、7月下旬に左回旋筋腱板を痛め、早々にシーズン終了。トミー・ジョン手術で2023年と2024年の大部分を欠場した左腕は、今季もシーズンを完走することができなかった。しかし、ケガの懸念があるとはいえ、華々しい復活劇で他球団の幹部からの関心を集めるようになり、高い潜在能力を持つエース候補として、複数の球団から関心を寄せられているようだ。
もちろん、ロイヤルズがブービッチの放出に応じるという保証はない。2024年以来のポストシーズン復帰を目指すロイヤルズは、先発投手をトレードで放出することによって何を得られるか、トレードのメリットとデメリットを慎重に検討することになるだろう。なお、サモンによると、ロイヤルズのほかの先発投手(コール・レイガンズ、マイケル・ワカ、セス・ルーゴ)がトレードされる可能性はブービッチ放出の可能性よりも低いという。
打線強化(特に外野手)が長年の課題となっているロイヤルズ。フリーエージェント(FA)まで残り1年となったブービッチをトレードの駒として、打線のアップグレードに動く可能性はありそうだ。
