ジョシュ・ネイラーのマリナーズ残留が一塁手市場に与える影響は?
2025.11.17 11:40 Monday
大物フリーエージェント(FA)選手の「ドミノ倒し」が始まった。MLB.comのマーク・フェインサンドが関係者から得た情報によると、ジョシュ・ネイラーとマリナーズは5年契約の締結に向けて、合意間近になっているという。ネイラーはMLB.comのFA選手ランキングで15位にランクイン。FA選手トップ30のうち、最初に契約が決まる選手となりそうだ。ネイラーの残留は、今オフの一塁手市場にどんな影響を与えるのだろうか。
ネイラーの契約金額はまだ明らかになっていないが、メッツとの2年契約の残り1年を破棄してFAとなったピート・アロンソにとって、ネイラーの契約は追い風となるかもしれない。FA市場の一塁手では、アロンソが最大の契約を得ると予想されており、ネイラーの5年契約はアロンソの契約年数や総額を押し上げる可能性がある。FA市場の一塁手は、ほかに今季オリオールズとパドレスで活躍したライアン・オハーン、昨季まで3年連続で首位打者を獲得したルイス・アライズらがいる。
第7戦までもつれた熱戦の末、リーグ優勝決定シリーズでブルージェイズに敗れたマリナーズにとって、非常に早い時期にネイラーの残留がほぼ確定したのは、例年以上に積極的な補強を展開するつもりであることを表していると言える。マリナーズは今夏のトレード補強でネイラーとエウヘニオ・スアレスを獲得し、24年ぶりの地区優勝につなげた。ネイラーとの5年契約は最初の一歩に過ぎないが、悲願のワールドシリーズ初出場に向けて、今後も積極的に動いていくかもしれない。
また、ネイラー残留でマリナーズの一塁が埋まったことは、メジャー移籍を目指す村上宗隆と岡本和真をめぐる市場にも少なからず影響を与えるはずだ。マリナーズは三塁とDHがまだ空いているため、村上や岡本の獲得に動く可能性は消えていないが、少なくともマリナーズが一塁手として村上や岡本を狙う可能性は消滅した。
