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便利屋左腕のライアン・ヤーブローが1年契約でヤンキース残留へ

2025.11.18 08:43 Tuesday

 ヤンキースは来季序盤に先発投手陣の層の厚さが試されることを予想している。複数の主力先発投手が負傷者リスト入りしてシーズン開幕を迎える予定だからだ。ブライアン・キャッシュマンGMは選手層を厚くするための補強に動くことを明言。その一環としてライアン・ヤーブローとの再契約に向けて動いているようだ。

 17日(日本時間18日)、MLB.comが関係者から得た情報によると、ヤンキースはヤーブローと1年250万ドル(約3億7500万円)で再契約を結ぶことで合意。身体検査の結果待ちとなっており、球団からの正式な発表はまだ行われていない。

 今季のヤーブローは3月下旬にブルージェイズとのマイナー契約を破棄し、メジャー契約でヤンキースに加入。貴重なスイングマン(谷間の先発とロングリリーフを兼任する投手)として19試合(うち8先発)に登板し、3勝1敗、防御率4.36を記録した。

 先発では防御率3.83をマーク。しかし、6月に右脇腹を痛めて負傷者リスト入りし、2カ月以上の長期離脱を強いられた。今季は特に左打者に対して強さを発揮。被打率.198、被長打率.360の好成績を残した。

 大晦日に34歳の誕生日を迎えるヤーブローは、メジャー8年間で通算215試合に登板しており、そのうち76試合が先発。メジャーデビューから2年連続で2ケタ勝利を挙げるなど、通算56勝41敗4セーブ、2ホールド、防御率4.22の実績を誇る。

 ヤンキースはゲリット・コール、カルロス・ロドン、クラーク・シュミットを欠いた状態で来季開幕を迎える見込み。マックス・フリードを筆頭に、ほかの先発投手にかかるプレッシャーが増すことになる。

 キャッシュマンGMは、先日行われたGM会議において「投手陣の層は厚いが、来季序盤は層の厚さが試されるだろう。先発ローテーションに負担がかかってしまうが、これ以上負傷者が出なければ、なんとか乗り越えられると願っている。先発5番手が必要なときに、試合のないオフ日が上手く機能してくれることを期待している」と語っていた。

 さらに「シーズン序盤に限らず、2月、3月、そして4月序盤といった早い時期にも先発投手陣が健康に恵まれることを願っているが、必ずしもそうなるとは限らない。もちろん、シーズン早々に慌てる必要がないように、チームを守るための方法を検討していく」と付け加えた。

 先発もリリーフもこなせるヤーブローとの再契約は「チームを守るための方法」の1つと言えるだろう。2014年ドラフト4巡目でマリナーズに入団し、2018年にレイズでメジャーデビューしたあと、ロイヤルズ、ドジャース、ブルージェイズ、そしてヤンキースを渡り歩いてきたベテラン左腕は、来季もヤンキースにとって貴重な戦力となるはずだ。


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