シュワーバー争奪戦に意外な名前が パイレーツがサプライズ参戦へ
2025.11.19 08:42 Wednesday
驚くべきことではないが、ESPNのジェフ・パッサンによると、フィリーズからフリーエージェント(FA)となったカイル・シュワーバーは今オフの移籍市場でかなりの人気物件となっているようだ。再契約を目指すフィリーズのほか、メッツやブルージェイズが獲得に乗り出しており、MLBネットワークのジョン・ポール・モロシは18日(日本時間19日)、レッドソックスも動向を注視していることを報じた。さらに、パイレーツが「サプライズ参戦」していることも明らかになった。
パッサンによると、パイレーツはマリナーズからFAとなったジョシュ・ネイラーの獲得を狙っていたようだ。しかし、ネイラーは5年契約でマリナーズ残留が決定。その後、パイレーツは補強ターゲットをシュワーバーに変更したとみられる。
パイレーツはこれまで、FA市場では積極的に動いてこなかった。2015年、左腕フランシスコ・リリアーノと3年3900万ドル(約58億5000万円)の契約を結んだのが球団史上最大のFA契約である。しかし、パッサンによると、パイレーツは今オフ、積極的にお金を使う準備ができているという。
今季のパイレーツはメジャー最少の117本塁打に終わった。シュワーバーの獲得に成功すれば、打線の迫力が格段に増すことは間違いない。シュワーバーは今季、自己最多の56本塁打を放ち、大谷翔平(ドジャース)との争いを制して本塁打王のタイトルを獲得。この56本塁打は、パイレーツのシーズン最多記録(1949年ラルフ・カイナーによる54本塁打)を上回る数字である。
パイレーツがシュワーバーを獲得すれば、球団史上最大のFA契約となるのは確実。FA以外も含めた球団史上最大の契約であるブライアン・レイノルズ(8年1億675万ドル=約160億1250万円)を上回る可能性も高い。念願の長距離砲獲得は実現するのか。「サプライズ参戦」の行方に注目が集まる。
