ライセル・イグレシアスがブレーブス残留 1年1600万ドルで再契約
2025.11.20 10:31 Thursday
19日(日本時間20日)、ブレーブスはクローザーのライセル・イグレシアスと1年1600万ドル(約24億円)で再契約を結んだことを発表した。
来年1月に36歳の誕生日を迎えるイグレシアスは、依然として球界トップクラスのクローザーだ。今季はメジャー9位タイの29セーブを挙げ、試合完了数はリーグ最多の57。67回1/3を投げ、防御率3.21、73三振を記録した。しかし、イグレシアスの2025年シーズンは2つのパートに分かれていた。
最初の28登板では防御率6.00と苦戦した。かつての強みだったスライダーのコマンド(制球力)を失い、不安定な登板が続き、4つのセーブ失敗と5つの黒星を喫した。2024年、スライダーを打たれた被本塁打は1本だけだったが、今季は最初の28登板で5本打たれた。
しかし、6月18日以降は本来の姿を取り戻し、シーズン最後の3カ月間で21セーブ、防御率1.34を記録。8月はわずか1失点で月間最優秀救援投手に選出された。実際、シーズン終盤の活躍は素晴らしく、最終27登板ではわずか1失点しか許さず、防御率0.34と驚異的な活躍を見せた。
イグレシアスの継続的な成功は、ハードヒットを防ぎ、ストライクゾーン外のボール球を振らせる能力の高さと密接に結びついている。シンカーは今季、平均球速がわずかに95マイル(約153キロ)を下回ったが、チェンジアップやスライダーと組み合わせることで依然として効果的。チェンジアップとスライダーも強力な決め球となっており、チェンジアップの空振り率は41%、スライダーも34%を記録した。こうした投球の結果、被ハードヒット率は34.9%と優秀で、被打率.206をマーク。特に6月17日以降の被打率はわずか.139だった。チェイス率(ボール球を振らせる割合)もメジャー全体の上位10%にランクインしている。
9月16日のナショナルズ戦では通算250セーブを達成。セーブが公式記録となった1969年以降、40人目の快挙だった。
