ロイヤルズのボビー・ウィットJr.が2年連続でハート&ハッスル賞を受賞
2025.11.21 09:31 Friday
ボビー・ウィットJr.(ロイヤルズ)はまだ25歳だが、すでに2度のオールスターに選出され、ゴールドグラブ賞を2度、シルバースラッガー賞も2度、さらにプラチナグラブ賞を1度受賞している。
しかし、ウィットJr.が最も気に入っているアワードの1つはハート&ハッスル賞だ。しかも、2度目の受賞となった。
20日(日本時間21日)、ウィットJr.が2年連続でハート&ハッスル賞を受賞したことが発表された。この賞は2005年、MLB選手同窓会によって創設され、MLBのOB選手と現役選手の投票によって受賞者が決定。毎年、「野球への情熱を示し、野球の価値や精神、伝統を最もよく体現している現役選手」を表彰している。
MLBネットワークの番組「ホットストーブ」に出演したウィットJr.は「本当に光栄です。選手の投票で決まるので、僕にとっては最高の栄誉の1つです。いつも全力でプレーしたいと思っています。これは父に教えられたことです。だから、本当に光栄ですし、感謝しています。これからも毎日全力でプレーできるように頑張ります」と喜びを語った。
ウィットJr.はメジャーデビューから4年連続でロイヤルズの代表としてハート&ハッスル賞にノミネートした。この賞を2度受賞するのは史上2人目。2006年と2007年に連続受賞したクレイグ・ビジオ(殿堂入り選手)に次ぐ快挙となった。
ア・リーグのMVP投票で2位となった翌年、今季のウィットJr.はMVP投票で4位にランクインした。184安打を放ち、2年連続でメジャートップに立ったほか、47二塁打もメジャー最多。さらに、23本塁打&38盗塁を記録し、メジャーデビューから4年連続で20本塁打&30盗塁をクリアした史上初の選手となった。ファングラフス版のWAR(8.0)は野手メジャー3位の好成績。OAA(Outs Above Average:平均よりどれだけ多くアウトを奪ったかを表す守備指標)+24は全ポジションの全野手で1位タイの数字だった。
今季は157試合に出場。そのうち153試合は遊撃手としてスタメン出場した。
毎日プレーすることについて尋ねられたウィットJr.は「それが究極の目標です。どんなことがあっても、毎日チームを助けたいですし、100%の力を出し切りたいと思っています。80%の力しか出せない日もあるかもしれませんが、そういう日には、その80%の力を100%出し切るように努力します。とにかく、どんなことがあっても、毎日プレーしてチームを助けたいんです」と語った。
ウィットJr.は今季も素晴らしいシーズンを過ごし、様々なアワードを受賞している。2年連続でゴールドグラブ賞に輝き、リーグで最高の守備力を持つ選手を表彰するプラチナグラブ賞も受賞。また、シルバースラッガー賞も2年連続で受賞し、オールMLBのファーストチームに遊撃手部門で選出されるのも2年連続となった。さらに、ロイヤルズの球団MVPに4年連続で選出されている。
しかし、今季チームはポストシーズンに進むことができず、ウィットJr.のモチベーションは受賞した様々なアワードではなく、チームを再び10月の舞台に導くことにある。今年のポストシーズンを観戦したことで、その思いはさらに強くなったようだ。
「ほとんど全部見ていましたが、つらい気持ちでした。ポストシーズンの試合をただ見ているのはつらかったです。自分たちはそこにいるべきだったと思いますし、いられる可能性もありましたから。でも、それがモチベーションになっているのは間違いありません」とウィットJr.は語る。
「現時点で3週間ほどトレーニングを継続しています。(来季に向けて)頑張っているところです。これがオフシーズンの楽しみでもあります。162試合のための準備になるんですから」と早くも来季を見据えていた。
