English Español 韓国語

注目のノンテンダーFA12選 元レンジャーズのガルシア、ハイムら

2025.11.23 12:33 Sunday

 21日(日本時間22日)にテンダーデッドラインが過ぎ、66人の選手が「ノンテンダー」となり、フリーエージェント(FA)となった。テンダーデッドライン後にFA市場に加わった興味深い12選手を紹介する。

アドリス・ガルシア(外野手、レンジャーズ)

 ガルシアは2023年のレンジャーズの史上初のワールドシリーズ制覇において、特別な役割を果たした。2023年ポストシーズンでは8本塁打、22打点(ポストシーズン記録)そしてOPS1.108を記録する大暴れ。また2023年はレギュラーシーズンでも39本塁打、107打点、OPS.836を記録し、ゴールドグラブにも輝いた。しかし、それ以降はガルシアは停滞し、2024年にはOPS.684、2025年にはOPS.665と打力が失われた。

MJ・メレンデス(外野手、ロイヤルズ)

 メレンデスはかつて高い評価を受ける捕手有望株だったが、大黒柱サルバドール・ペレスの存在、そしてメレンデスの守備面での苦戦によって、外野へ完全転向となった。ポジションを変えてもなおメレンデスの拙守は続き、さらに売りだったはずの打撃も低迷。デビューから3年連続で16本塁打、21二塁打以上を記録してきたが、通算では打率.215、出塁率.297、長打率.388、そしてOPS+は平均以下の90に過ぎない。2025シーズンは大半を3Aで過ごした。

エバン・フィリップス(救援投手、ドジャース)

 2024年シーズンのプレーオフでは無失点の好投を続けながら、ローテーターカフの負傷でワールドシリーズ出場を逃したフィリップスは、今季もケガで棒に振った。5月にはトミージョン手術を受け、2026年も出遅れが確定している。しかし、2022-24年にかけてドジャースで防御率2.21、9イニングあたりの奪三振数10.4個、9イニングあたりの与四球数2.3個、44セーブとその活躍ぶりは忘れがたく、オファーを出す球団は少なくないだろう。

ジョナ・ハイム(捕手、レンジャーズ)

 2023年のレンジャーズの優勝チームにおいて、ハイムは不可欠な存在だった。堅実な打撃(18本塁打、OPS+107)とエリート級の守備を両立し、レギュラーシーズンでfWAR4.0を記録した。しかし、その後の2シーズンではfWARは-0.6に落ち込み、攻守両面で低迷している。

ナサニエル・ロウ(一塁手、レッドソックス)

 2022年にゴールドグラブ、2023年にシルバースラッガーを受賞した実力者。8月にナショナルズからリリース(解雇)され、レッドソックスに加入したロウは新天地で復調し、打率.280、OPS.790を記録した。しかし、シーズンを通してみればOPS.689の不振でノンテンダーFAとなった。

アレック・マノア(先発投手、ブレーブス)

 マノアはブルージェイズに所属していた2年目に、196回2/3を投げて180三振、防御率2.24を記録してア・リーグサイ・ヤング賞投票3位に入った。しかし、2023年には不振でマイナー落ち、2024年5月には右肘内側側副靱帯を負傷するなどキャリアは暗転。2025年は終盤にかけてリハビリ登板を何度か行ったものの、DFAとなり、ブレーブスにクレームされていた。

クリストファー・モレル(外野手、レイズ)

 モレルはカブスでの最初の2年間は優秀な選手だった。特に2023年は107試合で26本塁打、OPS.821を記録した。しかし、直近2年間では打率.204、OPS.651、三振率29.3%と低迷しており、守備力の低さ故に定位置がないディフェンス面も足を引っ張っている。

JJ・ブレデイ(外野手、アスレチックス)

 2019年ドラフト全体4位の元有望株は、2025年は打率.212、OPS.698と不振。2024年はOPS.762、20本塁打と堅実な活躍だったが、センターとしては守備力が低く、今季打撃不振に陥ったことでアスレチックスからテンダーされなかった。

ラモン・ウリアス(内野手、アストロズ)

 アストロズは今季のトレードデッドラインでウリアスをオリオールズから獲得した。しかし、便利屋のウリアスは加入後も打率.223、OPS.640と振るわなかった。2022年には16本塁打、OPS.720、さらに三塁でゴールドグラブを受賞するなど全盛期を迎えていたウリアスは、今季もbWAR2.2を記録するなど依然として好選手だ。

マイク・トークマン(外野手、ホワイトソックス)

 昨季カブスにノンテンダーされ、同じシカゴのホワイトソックスに加入したトークマンは、2019年以来の打撃好調なシーズンを送った。打率.263、9本塁打、OPS.756、四球率11.7%を記録した。

マイク・ライターJr.(救援投手、ヤンキース)

 ライターJr.はカブスでの3年間で防御率3.85を記録し、セットアッパーの一人として活躍。しかし、2024年途中にヤンキースに加入後は防御率4.89と低迷した。

ジェイク・フレイリー(外野手、レイズ)

 11月上旬にクレームされたレイズからノンテンダーFAとなったが、2025年はレッズとブレーブスでプレーした。通算打率.248、OPS.735と一定の攻撃力を持つものの、2022年から7度の負傷者リスト入りを経験するなど、ケガが多い。


spotvnow