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積極補強を目論むマーリンズ パドレスFAの右腕キングと契約交渉か

2025.11.26 09:30 Wednesday

 今オフのマーリンズについて、多くの人々は今夏のトレード期限と同じように、サンディ・アルカンタラとエドワード・カブレラの放出を目指すと予想している。しかし、両右腕の放出が噂される一方で、マーリンズは先発投手の補強も検討しているようだ。米メディア「ジ・アスレチック」の報道によると、マーリンズは今オフのフリーエージェント(FA)市場におけるトップクラスの先発投手の1人であるマイケル・キングとの契約交渉を実施したという。

 今季のマーリンズは、ピーター・ベンディックス編成本部長が推し進めるチーム再建の中で、予想以上の健闘を見せた。ベンディックス政権下で獲得したカイル・スタワーズ、ジェイコブ・マーシー、オットー・ロペス、アグスティン・ラミレス、ロニー・ヘンリケスといった選手たちがチームの主力として台頭し始めたのだ。就任1年目のクレイトン・マカラー新監督の下、25勝41敗とシーズン前半は苦戦したものの、それ以降は54勝42敗の快進撃。シーズン終盤までワイルドカード争いに食らいついた。

 大健闘のシーズンを終え、マーリンズはこれまで以上にFA市場での資金投入に積極的な姿勢を見せている。「ジ・アスレチック」によると、マーリンズはクローザーの獲得を目指しているほか、コーナーの内野手(一塁手と三塁手)のアップグレードも検討しているという。さらに、キング以外のFA市場の先発投手にも目を向けているようだ。

 こうした状況の中、マーリンズが依然としてチーム最高年俸選手のアルカンタラと今季チーム最高の先発投手だったカブレラの放出に興味を持っているかどうかは定かではない。

 アルカンタラは来季の年俸が1730万ドル(約25億9500万円)で、2027年の契約は年俸2100万ドル(約31億5000万円)の球団オプションとなっている。2022年のサイ・ヤング賞投手だが、トミー・ジョン手術から復帰した今季は最初の23先発で防御率6.55と大苦戦。これで評価が下がり、トレード期限での移籍が成立しなかった。しかし、最終8先発では防御率2.68と復調し、来季への期待を持たせている。一方のカブレラは、今オフから年俸調停権を取得。今季は137回2/3を投げて防御率3.53、150三振を記録し、FAまでの保有期間はあと3年残っている。

 マーリンズがこの2人を残留させ、キングのような大物FA投手の獲得に成功した場合、元トップ・プロスペクトのエウリー・ペレスとマックス・マイヤーも含め、リーグ有数の強力ローテーションが形成される。今季以上に楽しみなチームとなる可能性も十分にありそうだ。


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