層の厚いリリーフ市場 イグレシアス、ヘルズリーの契約後も選択肢は豊富
2025.11.30 07:27 Sunday
トレードでテイラー・ウォードを獲得して打線強化に成功してから10日後、オリオールズはブルペンの補強に動いた。29日(日本時間30日)、MLB.comのマーク・フェインサンドが関係者から得た情報によると、オリオールズはフリーエージェント(FA)の剛腕ライアン・ヘルズリーと2年契約で合意。1年目終了後にオプトアウト(契約破棄)できる権利が盛り込まれているという。
米メディア「ジ・アスレチック」のケイティ・ウーによると、程度の差はあるものの、15チーム前後がヘルズリーに対して関心を示していたようだ。その中には、ヘルズリーを先発投手として起用することを検討しているチームもあった。しかし、ヘルズリーにはオールスター選出2度、2024年にカージナルスの球団新記録となる49セーブを挙げた実績があり、守護神フェリックス・バティースタを肩の手術で欠いているオリオールズではクローザーとして起用される可能性が高い。
実績のあるクローザーでは、ブレーブスと再契約を結んだライセル・イグレシアスに続いてヘルズリーも市場から姿を消すことになった。しかし、今オフのリリーフ市場は層が厚く、ブルペンの補強を目指すチームにとっては幸いなことに、まだ多くの選択肢が残っている。クローザー経験がある投手だけを見ても、エドウィン・ディアス、ロベルト・スアレス、デビン・ウィリアムス、ケンリー・ジャンセン、ピート・フェアバンクス、ルーク・ウィーバーらがまだ獲得可能だ。
イグレシアスは1年1600万ドル(約24億円)でブレーブスと再契約を結び、ヘルズリーは2年2800万ドル(約42億円)でオリオールズと合意。つまり、実績のあるクローザーを獲得するためには年平均1500万ドル(約22億5000万ドル)前後の契約が基準となる。ディアスのようなトップクラスのクローザーを獲得するためには、年平均2000万ドル(約30億円)を超えるような契約が必要になるだろう。
各選手の詳細な契約情報を扱う「Cot’s Baseball Contracts」によると、年平均1800万ドル(約27億円)以上の契約を手にしたリリーフ投手は過去4人だけ。ディアス、ジョシュ・ヘイダー、リアム・ヘンドリックス、タナー・スコットだ。
ディアスが2022年オフにメッツと再契約した際の条件は5年1億200万ドル(約153億円)。年平均では2040万ドル(約30億6000万円)となり、総額でも年平均額でもリリーフ投手史上最高だった。ディアスはこの5年契約の残り2年を破棄してFAとなっており、さらなる記録更新を狙っているに違いない。クローザーにそこまでの金額を支払えないと判断したチームは、層の厚いリリーフ市場を利用し、ほかの投手を補強ターゲットとしていくはずだ。
