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ジャイアンツが今井達也争奪戦から撤退の可能性 大型契約がネックか

2025.12.1 11:12 Monday

「ドジャースを倒したい」との発言もあり、ポスティング移籍の行方が注目されている今井達也。総額1億5000万ドル(約225億円)以上の大型契約も予想される中、ドジャースの長年のライバルであるジャイアンツを移籍先の有力候補に挙げる声も多かった。もし今井獲得に成功すれば、ローガン・ウェブ、ロビー・レイ、今井が形成する3本柱は王者ドジャースにとって大きな脅威となっていたはずだ。

 ところが、ジャイアンツが今井争奪戦から撤退する可能性が浮上している。ESPNのバスター・オルニーによると、ジャイアンツが狙っているのは「より手頃な価格の投手」だという。「これはジャイアンツが今井のような大型契約が必要な投手を追いかけていないという強い兆候だろう」とも伝えており、ジャイアンツが今井やフランバー・バルデスのようなトップクラスの先発投手の争奪戦からは手を引く可能性が出てきた。

 ジャイアンツはエース右腕のウェブと2028年まで5年9000万ドル(約135億円)の契約を結んでいる。元サイ・ヤング賞左腕のレイは来季が契約最終年で、年俸は2500万ドル(約37億5000万円)だ。今季チーム3位の投球回を記録した大ベテランのジャスティン・バーランダーはフリーエージェント(FA)となり、現時点で先発ローテーションの3番手以降には右腕ランデン・ループら若手が並んでいる。ブルペンも含めて投手陣の層は薄く、補強が必要な状況だが、オルニーの報道が事実であれば、大物投手を獲りにいくつもりはないということだろう。

 バスター・ポージー編成本部長としては、ローテーションの1枠を若手の競争に充てたいという思惑もあるのかもしれない。今季7勝7敗、防御率3.80を記録したループのような新戦力が台頭してくる可能性もあるからだ。とはいえ、少なくともバーランダーの穴埋めは必要であり、今季152イニングを投げて防御率3.85を記録したバーランダーとの再契約が選択肢の1つとして浮上してくる可能性もある。

 本命視されたジャイアンツが撤退するとなれば、今井争奪戦はやはり東海岸のチームを中心に動いていくのだろうか。「ドジャースのようなチームに勝ってワールドチャンピオンになることが自分の人生にとって一番価値がある」と語った今井。メジャー30球団との交渉期限が約1カ月後に迫る中、今後の動向が注目される。

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