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外野手補強を目指すロイヤルズ 左腕レイガンズの放出を検討か

2025.12.2 08:47 Tuesday

 ロイヤルズは今オフ、主力先発投手のうち1人をトレードで放出することになるのだろうか。J・J・ピコーロGMは、チームの最大の課題である外野手補強を実現させるためであれば、先発投手をトレードで放出しても構わないと考えているようだ。

 ロイヤルズの先発ローテーションは現時点でコール・レイガンズ、マイケル・ワカ、クリス・ブービッチ、セス・ルーゴ、ノア・キャメロンという顔ぶれ。アレック・マーシュは右肩関節唇の手術を受け、来季全休が濃厚だが、ほかにもベイリー・フォルター、ライアン・バーガート、スティーブン・コレックらがおり、外野手に比べると圧倒的に層は厚い。

 そうした状況の中、ピコーロGMは「ボストン・グローブ」のアレックス・スパイアーに対して「多くのチームが先発投手を求めている。だから、我々の先発投手に彼らが興味を持ち、彼らの外野手に我々が興味を持つのであれば、トレードを成立させる可能性が生まれるだろう」と語り、先発投手をトレード要員として外野手補強に乗り出す可能性を示唆した。

 最も有力なトレード要員は1年後にフリーエージェント(FA)となる左腕ブービッチだろう。しかし、ESPNのジェフ・パッサンは「左肩の負傷で飛躍の2025年シーズンを早期終了することになってしまったため、トレードで大きな対価を得ることはできない」と指摘。また、ルーゴとワカの両ベテラン右腕については、FAでわざわざロイヤルズを選んでくれたという事情もあり、ピコーロGMは放出に前向きではないようだ。

 以上を踏まえると、外野手補強に最適なトレード要員はレイガンズということになる。あと3年保有できるエースをトレードで放出するなら驚きだが、ピコーロGMは「トレードの可能性が全くないわけではない」と明言している。

 ロイヤルズはジャレン・デュランの獲得に興味を示しており、ギャレット・クローシェに次ぐ先発2番手の補強を目指し、なおかつ外野手が人員余剰気味だったレッドソックスは、ロイヤルズにとって最適なトレード相手となる可能性があった。ただし、レッドソックスはすでにカージナルスとのトレードでソニー・グレイを獲得して先発2番手を確保し、現在は強打者の獲得を目指しているため、レイガンズに対してどれくらい興味を持つかは不透明。ロイヤルズは別のトレード相手を探す必要があるかもしれない。


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