今井達也の争奪戦から撤退濃厚のジャイアンツが狙う投手は?
2025.12.2 09:35 Tuesday
ジャイアンツは今オフ、投手補強を目指している。「ジ・アスレチック」のアンドリュー・バガーリーによると、先発投手を少なくとも1人獲得した上でブルペンも補強したいと考えているようだ。
ジャイアンツが先発投手を獲得する場合、それは今井達也ではない可能性が高い。ポスティング移籍を目指す27歳の右腕は総額1億ドル(約150億円)を超える大型契約を得ることが確実視されており、バガーリーは「ジャイアンツの予算をオーバーしてしまう」と指摘。「ドジャースを倒したい」との発言で注目された今井だが、ドジャースの長年のライバルであるジャイアンツへ移籍する可能性は低そうだ。
ESPNのバスター・オルニーも「ジャイアンツは、より手頃な価格の投手を狙っている」と伝えており、今井やディラン・シース(ブルージェイズと7年2億1000万ドル=約315億円で合意)のほか、フランバー・バルデスとレンジャー・スアレスの両左腕など、フリーエージェント(FA)市場のトップクラスの先発投手はジャイアンツの補強ターゲットから外れるだろう。より安い価格で獲得できる先発投手に狙いを定めることになりそうだ。
より安価な選択肢となれば、メリル・ケリーとクリス・バシットの両ベテラン右腕、今季レッドソックスで10勝を挙げたルーカス・ジオリト、安定した制球力を持つザック・リテル、負傷からの完全復活を目指すタイラー・マーリー、米球界復帰を狙うコディ・ポンセらの名前が挙がる。また、今季チーム3位の152イニングを投げ、4勝11敗ながら防御率3.85をマークした大ベテラン右腕ジャスティン・バーランダーとの再契約も1つの選択肢だろう。
ブルペンに目を移すと、ジャイアンツはガーディアンズからノンテンダーFAとなっていた左腕サム・ヘンジスと27日(日本時間28日)に1年140万ドル(約2億1000万円)で合意。しかし、勝ちパターンの継投が確立されておらず、セットアッパーやクローザーを任せられるような投手の補強が急務となっている。
大物FA投手を回避するのであれば、エドウィン・ディアスやロベルト・スアレスは狙わず、不振に終わった今季からの巻き返しを目指すデビン・ウィリアムスの獲得や、今夏のトレードで放出したタイラー・ロジャースの呼び戻しが現実的な選択肢となっていくかもしれない。
