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ブルージェイズなど複数球団が救援右腕フェアバンクスに興味

2025.12.2 10:27 Tuesday

 今オフのフリーエージェント(FA)市場はクローザーの層が厚いのが特徴だ。エドウィン・ディアス、ロベルト・スアレス、デビン・ウィリアムスといった「大物」はまだ動いていないが、彼らに次ぐクラスのクローザーが契約を結び始めている。ライセル・イグレシアスはブレーブスと再契約し、ライアン・ヘルズリーはオリオールズと2年契約。そして、次に動くのはピート・フェアバンクスかもしれない。

「ジ・アスレチック」の報道によると、ブルージェイズとマーリンズを含む複数球団がフェアバンクスに興味を示しているようだ。レイズの主力リリーフ投手として活躍し、2023年から3年連続で20セーブ以上を挙げたフェアバンクスだが、シーズン終了後に年俸1100万ドル(約16億5000万円)の球団オプションを破棄され、バイアウト100万ドル(約1億5000万円)を受け取ってFAとなった。

 今季のフェアバンクスは負傷者リスト入りすることなく1年を過ごし、自己最多の61試合に登板。投球イニング(60回1/3)とセーブ(27)もキャリアハイを更新し、防御率2.83、被打率.201、WHIP1.04と安定した成績を残したが、奪三振率は8.80にとどまった(通算では11.26)。2022~23年に99マイル(約159キロ)前後だった平均球速もここ2年は97.3マイル(約157キロ)まで低下しており、かつての支配的な投球が影を潜めつつあったのも事実。レイズがオプション行使を見送ったのは、年俸だけでなく、こうした事情が影響している可能性もある。

 とはいえ、手頃な価格で実績のあるクローザーを手に入れたい球団にとって、魅力的な補強ターゲットであることは間違いない。まもなく32歳の誕生日を迎えるが、年齢を考えてもあと数年は第一線で活躍できるはずだ。ディアス、スアレス、ウィリアムスほどの「大物」を必要としていない球団が争奪戦を繰り広げることになりそうだ。


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