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レッズが守護神パガーンと再契約か 2年2000万ドル(約31億円)で合意報道

2025.12.4 12:33 Thursday

 3日(日本時間4日)、レッズが救援右腕エミリオ・パガーンと再契約に合意したことを関係者がMLB.comに明かした。契約は2年2000万ドルで、1年目終了後にオプトアウト(契約破棄条項)が含まれている。球団はこの契約を正式発表していない。

 現在34歳のパガーンは、それまでレイズ、パドレス、ツインズなど各球団をリリーフとして渡り歩き、2024年から2年契約でレッズに加入。2024年は負傷離脱もあり、38登板で防御率4.50と振るわなかったが、加入2年目となった2025年では復活のシーズンを送った。キャリアハイの70試合に登板し、シーズン途中からクローザーに就任して32セーブをマーク(ナ・リーグ2位)。防御率は2019年以来の低水準となる2.88、奪三振率も30.0%を記録した。さらにシーズン最後の10登板では10イニング連続無失点に抑えて6セーブを挙げ、レッズのワイルドカード獲得に大きな役割を果たした。

 レッズはパガーンの他にもスコット・バーロウ、ブレント・スーター、ニック・マルティネスらブルペン陣のベテラン投手がフリーエージェント(FA)となった。ニック・クロール編成部長にとっては試合を締めくくれる投手の獲得は最優先事項の一つだった。そこで真っ先に、今季実力を証明しただけではなく、クラブハウスでリーダー役を務めていたパガーンに白羽の矢を立てた。

 パガーンも再契約を熱望。「シンシナティの人々、コーチングスタッフ、フロントオフィス、そしてチームのおかげで、決断は容易だったこの2年間は本当に楽しかった。今の自分のキャリアを考えると、本当に大切なことがいくつかあるが、シンシナティはそれら全てを満たしている。戻ってこられて嬉しい」と語った。

 FA市場では貴重なクローザーとして人気を博していたが、レッズへの思いは揺るがなかった。

「いくつかのチームから連絡があり、魅力的なオファーをもらった。それが交渉のスピードを速めてくれた。自分がどこに行きたいのか分かっていたので、シンシナティに連絡を取り、彼らの考えや希望を聞くつもりだった。ありがたいことに、そして関係者全員にとって、この契約が実現したことはすごく喜ばしいことだ」

 レッズはワイルドカードとして出場したプレーオフではドジャースに2連敗で敗退。後味の悪い結末となったが、パガーンはシーズン終了後すぐに再契約への意志を示していた。

「私と家族にとって何よりも重要なのは、自分たちが大切にされていると感じ、心地よく、勝利して特別なことを成し遂げるチャンスがある場所にいるということだ。昨年、私たちはプレーオフに出場できるチームであることを証明した。あとはプレーオフでどれだけ勝ち進むか?そして、最後に残っているチームになれるか?このクラブハウスには、勝ち進むための才能が備わっていると心から信じている」

 勢いづくレッズにとって、パガーンとの再契約は序の口に過ぎないだろう。ブルペン陣ともう一つの改善点である打線の強化のために、強打者カイル・シュワーバーの争奪戦に加わっていると報じられている。「今、そういったこと(シュワーバー獲得)が起これば、われわれはたちまち本当に危険なチームになってしまう」と、パガーン。有望な若手がひしめくチームに補強が加われば、ナ・リーグ中地区で危険なチームになるだろう。

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