カブスがブレグマン獲得に興味を示す 古巣レッドソックスはビシェットにも関心?
2025.12.6 11:35 Saturday
フリーエージェント(FA)市場の大物内野手アレックス・ブレグマン、ボー・ビシェットの去就について、新たな噂が飛び出した。共にそれぞれの古巣であるレッドソックス、ブルージェイズとの再契約が濃厚視されていた両内野手だが、獲得に興味を示す新たな球団が報じられている。
ジ・アスレチック(有料記事)によれば、カブスがブレグマンに改めて関心を寄せているという。カブスは昨オフもFAだったブレグマンに対し、4年契約をオファーしたと報じられている。ブレグマンを取り逃がしたカブスは新人マット・ショウを三塁で起用し、ショウは後半戦の63試合で11本塁打、OPS.839と開花の兆しを見せた。しかし、主砲カイル・タッカーの流出が危惧される今オフ、カブスは主軸を担える強打者の獲得を検討するかもしれない。
ブレグマンは今季、レッドソックスで114試合に出場して18本塁打、OPS.821、そして守備も優秀で総合指標fWARでは3.5をマークした。高いリーダーシップも兼ね備えるブレグマンとの再契約は、レッドソックスの優先事項の一つと目されていたが、レッドソックスは新たな選択肢も見据えているかもしれない。
レッドソックスはブレグマンとの再契約の「魅力的な代替案」として、ビシェット獲得を検討しているという。ジ・アスレチック(有料記事)のケン・ローゼンタール記者とウィル・サモン記者が報じている。
ビシェットは今季、ブルージェイズで139試合に出場して18本塁打、OPS.840、総合指標fWARでは3.8をマーク。負傷離脱もありながらリーグ2位の181安打、打率.311を記録し、ワールドシリーズでも活躍した。
ビシェットとブレグマンは共に高い打力を持つ内野手だ。今季の打撃成績ではビシェットに軍配が上がるが、過去4年間の通算OPSではブレグマンが上回るなど、ブレグマンは安定感に優れる。また、通算打率.294とアベレージヒッターのビシェットに対し、ブレグマンは通算四球率11.8%(三振率は13.4%)とアプローチに優れており、打者としてのタイプも異なる。
2人の異なる点は守備と年齢だ。ブレグマンはゴールドグラブ受賞歴もある好守の三塁手で、今季も守備指標OAAでは+3をマーク。一方のビシェットは遊撃守備の評価は低いが、コンバート先の二塁か三塁では平均以上のディフェンダーとなるかもしれない。
そしてビシェットがブレグマンに勝る大きなポイントは、年齢の若さだ。ビシェットはブレグマンの4歳年下で、来季の開幕時点で28歳。一方のブレグマンは32歳と、今後の衰えも懸念される。
レッドソックスがブレグマンとビシェットの二択を検討する一方で、ブルージェイズの動向も注目される。ブルージェイズは球団一筋のビシェットとの再契約が有力視される一方、市場最大の大物である外野手タッカーの獲得を目指していると報じられている。タッカー争奪戦には同地区のオリオールズ、ヤンキースも絡むと見られており、大物FAをめぐってア・リーグ東地区の球団がしのぎを削ることになりそうだ。
