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二塁手最多本塁打のジェフ・ケントが時代委員会の投票で殿堂入り

2025.12.8 10:30 Monday

 7日(日本時間8日)、時代委員会によるアメリカ野球殿堂入り投票の結果発表が行われ、強打の二塁手として活躍したジェフ・ケントが殿堂入りを果たした。

 今回の時代委員会の殿堂入り投票は、1980年以降に活躍した選手が対象。当選するためには16票中12票(得票率75%)以上を獲得することが必要だったが、ケントは14票(87.5%)を獲得し、殿堂入りを決めた。

 ほかの候補者は、カルロス・デルガドが9票、デール・マーフィーとドン・マティングリーが6票を獲得。バリー・ボンズ、ロジャー・クレメンス、ゲーリー・シェフィールド、フェルナンド・バレンズエラはいずれも5票未満に終わった。

 ケントは二塁手としては珍しく、攻撃力の部分でキャリアの名声を築き上げた。通算377本塁打のうち351本を二塁手として放ち、これは二塁手史上最多。また、通算1518打点も二塁手としてはトップクラスの数字だ。

 堅実なキャリアを過ごしていたケントがスターダムにのし上がったのは、1997年のジャイアンツ移籍以降だ。ボンズと強打者デュオを形成し、ジャイアンツではウィリー・メイズとウィリー・マッコビー以来、最も恐れられるコンビとなった。ジャイアンツ移籍後の6年間で打率.297、OPS.903をマークし、毎年100打点以上を記録。2000年にはボンズとの争いを制し、ナ・リーグMVPに選出された。

 オールスター選出5度、シルバースラッガー賞4度の実績を誇り、30代後半になっても活躍を続けた。ポストシーズンでの活躍も素晴らしく、49試合に出場して9本塁打、OPS.840をマークしている。

 今回、投票した16名は、殿堂入り選手のファージー・ジェンキンス、ジム・カート、フアン・マリシャル、トニー・ペレス、オジー・スミス、アラン・トラメル、ロビン・ヨーント、球団幹部のマーク・アタナシオ、ダグ・メルビン、アルテ・モレノ、キム・アング、トニー・リーギンス、テリー・ライアン、メディア関係者のスティーブ・ハート、タイラー・ケプナー、ジェイソン・スタークという顔ぶれだった。


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