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強打者獲得を目指すパイレーツ シュワーバーに4年契約を提示か

2025.12.8 12:53 Monday

 パイレーツは資金力に乏しいという事情もあり、フリーエージェント(FA)市場では伝統的に出費が少ないチームの1つだ。しかし、今オフは従来よりも積極的に資金を投じる準備があるとの噂が飛び交っている。そして、それを裏付けるような報道が出てきた。

 ジ・アスレチックのケン・ローゼンタールによると、パイレーツはフィリーズからFAとなっている強打者カイル・シュワーバーに4年契約を提示したようだ。ローゼンタールは、その4年契約の総額が「確実に1億ドル(約150億円)を超えている」ことを報じている。しかし、「依然として獲得の可能性は低い」とも伝えており、シュワーバー争奪戦において、パイレーツが「大穴」のような存在であることに変わりはない。

 シュワーバーは今季フィリーズで全162試合に出場し、打率.240、56本塁打、132打点、108四球、10盗塁、出塁率.365、OPS.928を記録。大谷翔平(ドジャース)との争いを制し、本塁打・打点の二冠に輝いた。ナ・リーグMVP投票では大谷に次ぐ2位に終わったが、MLB選手会が選ぶナ・リーグMVPに選出されている。

 パイレーツが総額1億ドル以上の契約を結んだのは球団史上1度だけ(ブライアン・レイノルズと8年1億675万ドル=約160億1250万円で契約延長)。FA市場での契約に限定すると、2014年オフにフランシスコ・リリアーノと3年3900万ドル(約58億5000万円)で再契約したのが最高額だ。

 パイレーツがシュワーバー獲得を目指しているのは、大黒柱のポール・スキーンズの保有権があるうちに勝負に出たいという狙いがあるのだろう。パイレーツの資金力を考えると、4年後にFAとなるスキーンズを大型契約で引き留めるのは現実的ではなく、スキーンズを保有できる4年間が「勝負期」ということになりそうだ。


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