ディアス、シュワーバーの契約はFA市場にどう影響する?
2025.12.10 11:56 Wednesday
今オフのフリーエージェント(FA)市場の目玉だったカイル・シュワーバー(フィリーズと再契約)とエドウィン・ディアス(ドジャースと契約)の去就が決まった。このニュースを受け、MLB.comのマーク・フェインサンド記者に、これらの動きが移籍市場全体にもたらす影響を分析してもらった。
デビン・ウィリアムズと契約し、ディアスを失ったメッツは、ロベルト・スアレスのようなブルペンの要となる選手を新たに獲得するのだろうか?また、ピート・アロンソとの再契約の可能性は高まったか?
メッツは明らかに終盤のリリーフ投手をもう一人獲得する必要があるため、スアレスも有力な選択肢の一つと言えるだろう。とはいえ、誰と契約するにせよディアスほど高額な契約にはならないため、アロンソとの契約再交渉に充てる資金は十分に確保できる。人気選手であるディアスとアロンソの両選手を失うことは、ファンにとって大きな痛手となるだろう。メッツとアロンソの契約は数年に及ぶ可能性が高く、情報筋によると、メッツはアロンソ一塁手との契約を3年以上延長することに躊躇しているようだ。
ドジャースがディアスと契約したことで、カイル・タッカーやコディ・ベリンジャー(あるいは他の大物FA)と契約する可能性は低くなるか?
大型フリーエージェントの獲得に関してドジャースを除外するのは甘い考えだが、タッカーやベリンジャーに対するドジャースのニーズは、外野手獲得を狙う他のチームほどではない。どちらかがロサンゼルスに移籍するとは思えないが、決して不可能ではない。
フィリーズにとって、FA市場での最優先事項はシュワーバーとの再契約だったように思われる。シュワーバーが再契約を果たした今、次はJT・リアルミュートの番だろうか?
シュワーバーは明らかにフィリーズの最優先事項だったので、彼らはこれからリアルミュートに目を向けるだろうと予想する。捕手市場はFA市場で非常に手薄で、トレード市場にも選択肢はあまりない。シュワーバーとの契約が成立した今、次に狙うのはリアルミュートになるだろうと予想している。
レッズやパイレーツのようなチームがシュワーバー獲得に動いたのは興味深い。これはこの選手に限った状況だったのか?それとも、シュワーバー獲得を逃したチームが、他の大型FA獲得を狙う可能性を示唆しているのだろうか?
シュワーバーはその両チームの打線に完璧にフィットしていたため、例外的な存在だったと言えるだろう。レッズが現時点で有力FA選手の獲得に動くとは思えないが、パイレーツは間違いなく積極的な戦略をとっており、あらゆる選択肢を検討しているはずだ。とはいえ、スーパースター1人を獲得するよりも、中堅FA選手2、3人との契約を目指す可能性は十分にある。
