救援右腕フィネガンとタイガースが再契約で合意 2年1900万ドル(約29億円)
2025.12.10 15:28 Wednesday
タイガースの刷新されたブルペン陣に大きな戦力が戻って来る。タイガースは9日(日本時間10日)、救援右腕カイル・フィネガンと2年1900万ドル(約29億円)で合意したと関係者がMLB.comに明かした。球団は身体検査の結果を待っており、契約は正式発表されていない。
34歳のフィネガンは今夏のトレードデッドラインでナショナルズからタイガースに加入。デビューから一筋で過ごしたナショナルズでは通算108セーブを挙げるなど、主にクローザーとして活躍したが、タイガースでもブルペン陣の中心として好投した。デトロイト生まれ、テキサス育ちのフィネガンは移籍後、16登板(18イニング)で防御率1.50、4セーブ、23三振、4四球をマーク。ナショナルズでは40登板で防御率4.38と振るわなかったが、奪三振力を向上させ、故郷でキャリアでも最高の時期を送った。
フィネガンとタイガースはシーズン終了後、双方とも再契約に前向きだった。ただ、シーズン終盤にかけて好調だったフィネガンは、リリーフ市場の加熱に伴い、人気が高騰。ライアン・ヘルスリー、デビン・ウィリアムズ、エドウィン・ディアスといった大物クローザーが高額の複数年契約を結んだ今、フィネガンは残されたリリーフ市場でもトップクラスの投手だった。
結果的に古巣タイガースが2年1900万ドルの契約でフィネガンを射止めた。この契約はタイガースにとって、2021年オフのアンドリュー・チェイフィン以来となるFAの複数年契約(チェイフィンはオプトアウトを行使して1年目限りで退団)。それ以前では2016年の開幕前にマーク・ロウと結んだ2年契約に遡り、タイガースが救援投手と複数年契約を結ぶのは稀だ。
フィネガンは、ウィル・ベスト、タイラー・ホルトン、ブレナン・ハニフィー、ブラント・ハーターらと、タイガースのブルペン陣の中心を担う。タイガースは引き続き、ハイレバレッジな状況を任せられるリリーフ投手の獲得を目指すと予想される。
