強打者アロンソ獲得のオリオールズ 次はトレードで先発補強か
2025.12.11 09:45 Thursday
ジ・アスレチックの報道によると、オリオールズはカイル・シュワーバーの獲得を目指し、5年1億5000万ドル(約225億円)を提示。これはフィリーズがシュワーバーと再契約を結んだ条件と同額だった。あと一歩でシュワーバー獲得を逃したオリオールズだが、すぐにターゲットを変更。10日(日本時間11日)に強打者ピート・アロンソと5年1億5500万ドル(約232億5000万円)で合意した。
アロンソが加入したことにより、オリオールズの一塁はさらに混雑する。アロンソのほかにもコビー・メヨ、ライアン・マウントキャッスルと右打ちの一塁手が2人おり、球団ナンバーワン有望株の捕手サミュエル・バサヨも一塁を守ることができるからだ。しかし、2年連続で全162試合に出場しているアロンソが加わり、バサヨが一塁手として起用される可能性は限りなく低くなった。また、メヨとマウントキャッスルの出場機会にも大きな影響を与えるだろう。
オリオールズはすでにテイラー・ウォードをトレードで獲得しており、外野に関しても人員余剰気味であることが指摘されている。しかし、野手が余っているのはオリオールズにとって好ましい状況と言える。余った野手をトレードの駒として、先発投手の補強に動くことができるからだ。
ジ・アスレチックの報道によると、オリオールズはマーリンズの右腕エドワード・カブレラの獲得を狙っているチームの1つだ。また、MLBネットワークのジョン・ポール・モロシは、オリオールズが左腕マッケンジー・ゴアのトレードについて、ナショナルズと交渉を行っていることを報じている。もしナショナルズとのトレードが実現すれば、この2球団間のトレードは、2001年10月に殿堂入り選手のティム・レインズが当時のエクスポズからオリオールズに移籍して以来となる。
トレードでの先発投手補強を目指す一方、オリオールズはフリーエージェント(FA)市場にも目を向けている。MLBネットワークのジョン・ヘイマンは8日(同9日)、オリオールズが左腕レンジャー・スアレスに関心を示していることを報じた。地元紙の報道によると、オリオールズはアロンソ獲得後も引き続きスアレスに興味を持っているようだ。また、モロシはオリオールズが左腕フランバー・バルデスとも交渉を行っていることを報じている。
低迷した2025年シーズンからの巻き返しを図るオリオールズは今オフ、最も積極的に動いているチームの1つだ。アロンソとウォードのほか、クローザーのライアン・ヘルズリーと控え外野手のレオディ・タベラスをすでに獲得。打線はかなり強化されており、最大の課題である先発投手の補強に成功すれば、来季は再び上位進出を狙えるはずだ。
