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ブレーブスが外野手補強 ヤストレムスキーとの2年契約を発表

2025.12.11 11:28 Thursday

 10日(日本時間11日)、ブレーブスはフリーエージェント(FA)の外野手マイク・ヤストレムスキーと2年2300万ドル(約34億5000万円)の契約を結んだことを発表した。

 年俸は2026年が900万ドル(約13億5000万円)、2027年が1000万ドル(約15億円)。2028年は球団側に選択権のある年俸700万ドル(約10億5000万円)のオプションとなっており、オプション破棄の場合、バイアウト(契約解除料)として400万ドル(約6億円)が支払われる。

 なお、ヤストレムスキー加入に伴い、ロースターの枠を空けるために、外野手マイケル・シアーニのDFA(=ロースターの40人枠から外す措置)が発表されている。

 35歳のヤストレムスキーは今季途中にトレードされ、ロイヤルズ移籍後に興味深い活躍を見せた。打率(移籍前.231、移籍後.237)と出塁率(移籍前.330、移籍後.339)はジャイアンツ時代とロイヤルズ時代で大差なかったが、長打力の面で飛躍的な向上を見せ、ジャイアンツでは97試合で14二塁打&8本塁打だったのに対し、ロイヤルズでは50試合で14二塁打&9本塁打を記録。その結果、長打率は移籍前の.355から移籍後は.500と急上昇し、OPSも.685から.839となった。シーズントータルでは147試合に出場し、打率.233、17本塁打、46打点、出塁率.333、OPS.736を記録している。

 ヤストレムスキーはオリオールズのマイナーで6年間を過ごしたあと、2019年、28歳にしてジャイアンツでメジャーデビュー。それ以降、今季途中にロイヤルズへ移籍するまでジャイアンツ一筋でプレーしてきた。特に最初の2シーズン(2019~20年)は好成績を残し、161試合に出場して打率.281、31本塁打、90打点、出塁率.357、OPS.892を記録。60試合制の短縮シーズンだった2020年にはナ・リーグMVP投票で8位にランクインした。

 それ以降、最初の2シーズンに匹敵する打撃成績を残すことはできず、2021~25年は打率.227、出塁率.316、OPS.741にとどまったが、今季途中にトレードで放出されるまでジャイアンツの主力選手としてプレーし続けた。メジャーデビュー以降の出場試合数、安打、二塁打、三塁打、本塁打、打点、四球、得点は同期間のジャイアンツの選手ではトップである。

 フライ系の打者であるヤストレムスキーは、本塁打が出にくいと言われるオラクルパークでも左打席から引っ張り方向へのパワーを発揮していた。また、長きにわたって安定した守備力を維持し、難しいと言われるオラクルパークの右翼を守りながらも2021年と2024年にはゴールドグラブ賞のファイナリストにも選ばれている。今季はガーディアンズのスティーブン・クワン(13)、ロッキーズのジョーダン・ベック(12)に次いで外野手ではメジャー3位タイとなる11補殺を記録。前半戦に記録した9補殺はメジャー最多だった。

 ブレーブスの外野陣は中堅にマイケル・ハリス2世、右翼にロナルド・アクーニャJr.という不動のレギュラーがいるため、ヤストレムスキーは「対右腕用の左翼手」としての起用が有力。MLB.comでブレーブスを担当するマーク・ボーマンは「ヤストレムスキーが左翼を守る日はジュリクソン・プロファーがDHに回るだろう」と予想している。


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