注目のタッカー争奪戦 ア・リーグ王者のブルージェイズが最有力か
2025.12.14 11:35 Sunday
今オフのフリーエージェント(FA)市場における最大の目玉と言われるカイル・タッカー。走攻守三拍子揃った外野手をめぐる争奪戦について、業界関係者の見方はオフシーズン当初から大きく変わっておらず、依然としてブルージェイズが最有力候補と目されている。
ESPNのアルデン・ゴンザレスは、タッカーとブルージェイズの関係性について、以下のように記している。
「ウィンターミーティングで多くの代理人、球団幹部、監督に話を聞いたが、もしタッカーが求めている総額4億ドル(約600億円)の契約を与える意思と能力があるチームが1つだけ存在するとすれば、それはブルージェイズだろう」
今オフのブルージェイズは積極的な補強を展開しており、ディラン・シース(7年2億1000万ドル=約315億円)、コディ・ポンセ(3年3000万ドル=約45億円)、タイラー・ロジャース(3年3700万ドル=約55億5000万円)とすでに3人の有力投手を獲得。しかし、正遊撃手ボー・ビシェットがFAになったことによる打線の穴をまだ埋めることができていない。
ブルージェイズはビシェットと再契約を結ぶ可能性を排除しているわけではない。MLBネットワークのジョン・ポール・モロシは12日(日本時間13日)、ブルージェイズとビシェットが連絡を取り続けていることを伝えた。
しかし、ゴールドグラブ二塁手のアンドレス・ヒメネスを遊撃に回し、二塁にアーニー・クレメント、三塁にアディソン・バージャーを置くことで内野のポジションは埋めることができる。よって、ビシェットと再契約を結ぶことは、多くの人々が考えるよりも重要ではないかもしれない。チームに欠けている「左打ちのスラッガー」としてタッカーを獲得するほうがニーズに合っていると言えるだろう。
あと一歩のところで1993年以来のワールドシリーズ制覇を逃したブルージェイズ。悲願を成し遂げるための「ラストピース」として、タッカーとの超大型契約を実現させることになるのだろうか。
