FAの右腕キング ア・リーグ東地区の3球団から移籍先を決定か
2025.12.15 08:55 Monday
ボストン・グローブの報道によると、パドレスからフリーエージェント(FA)となった先発右腕マイケル・キングはアメリカン・リーグ東地区に復帰する可能性が高まっているようだ。
ボストン・グローブのコラムニスト、ピーター・エイブラハムによると、キングはオリオールズ、レッドソックス、ヤンキースの3球団から移籍先を選ぶ見込み。キングは2023年オフにパドレスへトレードされるまで、メジャー最初の5シーズンをヤンキースで過ごしており、古巣復帰の可能性もある。「キングはまもなく決断を下す見込み」とエイブラハムは伝えている。
キングは今季、右肩のインピンジメント症候群と左膝の炎症で2度の負傷者リスト入り。その結果、15度の先発登板で73回1/3しか投げられなかった。9月に左膝の負傷から復帰後、4試合に先発し、そのうちの1試合(メッツ戦)では3回0/3を投げて10安打8失点と打ち込まれたものの、それ以外の3試合は合計でわずか2失点。カブスとのワイルドカードシリーズではリリーフで1試合だけ登板し、1イニングを無失点に抑えた。
ヤンキース時代の2021~23年には先発とリリーフを兼任しながら貴重な戦力となり、3年間の合計で105試合に登板して防御率2.88を記録。105試合のうち、1イニングを超える登板が73度もあった。3年間で先発登板は15試合だけだったが、ローテーションを担うことができるポテンシャルを示し、2023年9月のブルージェイズ戦では13三振を奪う快投を見せている。パドレス移籍後、先発投手としてブレイクし、2年間で247イニングを投げて277三振、防御率3.10をマークした。
オリオールズにはキングの獲得を狙う動機がある。キングはオリオールズに強く、通算14試合(うち2先発)に登板して3勝1敗、防御率2.67の好成績を残している。レッドソックス戦の数字はあまり良くないが、レッドソックスはサイ・ヤング賞投票2位のエース左腕ギャレット・クローシェに次ぐ先発2番手として、キングの獲得を考えているのかもしれない。
もしレッドソックスがキング獲得に成功すれば、カージナルスとのトレードでソニー・グレイを獲得したのに続く先発補強となる。一方、オリオールズとヤンキースは先発補強が急務となっており、キングの獲得を目指しているようだ。
