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ブレーブスが正遊撃手を確保 キム・ハソンと1年2000万ドルで再契約

2025.12.16 11:39 Tuesday

 金河成(キム・ハソン)がブレーブスに復帰することが決まった。15日(日本時間16日)、ブレーブスは1年2000万ドル(約30億円)で再契約を結んだことを発表した。

 30歳のキムは今季終了後、年俸1600万ドル(約24億円)の選手オプション(=選手側に選択権がある契約条項)を破棄してブレーブスからフリーエージェント(FA)となった。このオプションは、昨オフにレイズと結んだ契約に付属していたものだ。キムは今季レイズの一員としてスタートし、9月1日にウエーバーでブレーブスへ移籍した。

 韓国出身のキムにとって、今季はフラストレーションのたまるシーズンだった。昨年10月に受けた右肩手術の影響で、今季は大幅に出遅れることになり、7月にようやくレイズデビュー。しかし、右ふくらはぎ痛を抱えながらのプレーを強いられ、2度の負傷者リスト入りがあった。

 結局、レイズでは24試合しか出場できず、ブレーブス移籍後の24試合と合わせて、今季はわずか48試合の出場に終わった。打撃成績は打率.234、5本塁打、17打点、出塁率.304、OPS.649、OPS+83と低調。自慢の守備面でもOAA(Outs Above Average:平均よりどれだけ多くアウトを奪ったかを表す守備指標)-3と精彩を欠いた。

 2024年シーズンまでの活躍と比較すると、特に守備面では例外的に出来の悪いシーズンとなってしまった。キムは2020年12月にパドレスと4年2800万ドル(約42億円)の契約を結び、7年間プレーした韓国プロ野球からメジャーリーグへ移籍。パドレスでプレーした4年間では540試合に出場して打率.242、47本塁打、78盗塁、出塁率.326、OPS.706、OPS+99をマークし、守備面ではOAA+23を記録した。

 ベストシーズンは2023年で、本塁打(17)、盗塁(38)、OPS(.749)の各部門で自己最高の成績をマーク。ベースボール・リファレンス版のWARは5.4に達し、ユーティリティ部門でゴールドグラブ賞を受賞した。その守備力の高さが評価され、パドレスは2022年12月にスター遊撃手のザンダー・ボガーツを11年2億8000万ドル(約420億円)の大型契約で獲得していたにもかかわらず、2024年シーズンはキムを正遊撃手として起用した。

 ブレーブスはキムとの再契約により、最大の弱点だった遊撃手の補強を完了。アストロズからトレードで獲得したマウリシオ・デュボンをスーパーユーティリティとして起用することが可能になった。また、噂されていたボー・ビシェット獲得の可能性も消滅したと判断していいだろう。


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