ガーディアンズがブルペン補強 右腕アームストロングと1年契約で合意
2025.12.19 09:03 Friday
ガーディアンズはリリーフ投手をもう1人獲得し、ブルペンをさらに強化した。
18日(日本時間19日)、MLB.comのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、ガーディアンズはリリーフ右腕のショーン・アームストロングと1年550万ドル(約8億2500万円)の契約を結ぶことで合意。この契約には2027年の相互オプション(=球団と選手の双方に選択権がある契約条項)も付属しているという。なお、球団からの正式発表はまだ行われていない。
アームストロングは2011年ドラフト18巡目指名でクリーブランドに入団しており、今回の1年契約でプロ入り時の古巣に復帰することになる。2015年にデビューし、メジャー最初の3年間はクリーブランドでプレーした。
今季はレンジャーズで上々のシーズンを過ごし、71試合(うち2先発)に登板して74イニングを投げ、防御率2.31、FIP3.07を記録。50イニング以上を投げた投手のうち、35歳のベテラン右腕がマークしたWHIP0.81はメジャー2位、被打率.157は同3位の好成績だった。
ガーディアンズは今オフ、ブルペンの補強を継続しており、ここ数週間でブルペンの層に厚みを加えている。すでにコナー・ブログドン、コリン・ホルダーマンと1年契約を結び、ルール5ドラフトではホワイトソックスからペイトン・パレットを獲得。さらに、金銭トレードでブルージェイズからジャスティン・ブルールも獲得した。
この中では、アームストロングは最も実績がある選手だ。メジャー11年間で通算370試合に登板しており、ガーディアンズでは様々な場面での起用が想定されるものの、試合終盤の重要な場面を担う可能性もありそうだ。
アームストロングは今季、四回を除くすべてのイニングで登板した(2度のオープナー起用を含む)。ほとんどの登板は試合後半に投げており、六回(16試合)、七回(20試合)、八回(29試合)、九回(19試合)という内訳。トータルでは、試合終盤の重要な場面で34度起用され、合計86打席で被打率.104、被出塁率.186、被長打率.169に抑えた。
こうした数字を見れば、アームストロングがガーディアンズのブルペンで試合終盤の重要な場面を担う姿を容易に想像できるだろう。現時点ではケイド・スミスがクローザーを務める予定で、アームストロングはハンター・ガディスやエリック・サブロウスキーとともにセットアッパー的な役割を担うことになりそうだ。
今季は5つの球種を投げ、フォーシーム(28.9%)、カットボール(24.1%)、シンカー(23.5%)、スイーパー(23.4%)と主に4つの球種をバランスよく使用(ほかにスラーブを1球だけ投げた)。フォーシームの平均球速は93.5マイル(約150キロ)と突出して速いわけではないが、被打率.167、空振り率34.4%を記録した。
ほかの指標でも優れた数字を残しており、被ハードヒット率(34.2%)はメジャー全体の上位9%にランクイン。平均打球速度(88.0マイル=約142キロ)も上位20%と優秀で、その結果、期待防御率(2.98)も上位10%という好成績だった。
なお、ガーディアンズのロースター40人枠はフルに埋まっているため、アームストロングとの契約を正式発表する際には、枠を空けるための措置が必要となる。
