ブランドン・ラウ放出のレイズはケテル・マルテの獲得に動くのか
2025.12.20 09:27 Saturday
19日(日本時間20日)、レイズは2件のトレードを成立させ、4人のメジャーリーガーを放出して複数のプロスペクト(若手有望株)を手に入れた。これは次の大きなトレードに備えた動きかもしれない。
まず、オリオールズとのトレードを成立させ、先発右腕シェーン・バズを放出。その対価として、オリオールズの球団6位の有望株だった外野手スレイター・デブラン、同10位の捕手ケイデン・ボディンを含む4選手のほか、2026年ドラフトの戦力均衡ラウンドAの指名権も獲得した。デブランとボディンはオリオールズが今年のドラフト1巡目で指名した選手である。
さらに、パイレーツ、アストロズとの三角トレードを成立させ、ブランドン・ラウ、ジェイク・マンガム、メイソン・モンゴメリーの3選手をパイレーツへ放出。アストロズの球団2位の有望株だった外野手ジェイコブ・メルトン、同7位の右腕アンダーソン・ブリトーを獲得した。
レイズは今季途中に発表された「ファーム組織ランキング」で10位の評価を受けており、もともと充実した選手層を誇っていたが、2件のトレードで新たに6人の有望株が加わることになった。これにより、余った有望株をトレードに使うことが可能になり、ダイヤモンドバックスのスター二塁手ケテル・マルテを狙う可能性が取り沙汰されている。
チーム最古参だったラウを放出したことにより、レイズは正二塁手が不在になった。また、レイズはマルテ獲得を狙っているチームの1つであることが明らかになっている。アリゾナ・リパブリックのニック・ピエコロ記者は今月、レイズがバズ、ライアン・ペピオの両先発右腕とのトレードでマルテを獲得することについて交渉を行っていたことを報じた。
ダイヤモンドバックスはマルテ放出の対価として、質の高い投手を獲得することを望んでいる。バズをオリオールズに放出してしまったため、レイズは対価を再考する必要があるものの、ペピオを対価に含めることは可能だ。また、バズとのトレードでオリオールズから右腕マイケル・フォレットを獲得し、フォレットは現在、レイズの有望株ランキングで球団7位にランクインしている。獲得したばかりの有望株をトレードの駒として活用するという方法もある。
もちろん、マルテ以外の選手を狙う可能性もあるだろう。2件のトレードで有望株を充実させたレイズは、スター選手を含む大型トレードに対応できる可能性を秘めており、今後のトレード市場において注目の存在となりそうだ。
