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レッドソックスがコントレラス獲得へ 岡本争奪戦にも影響か

2025.12.22 10:40 Monday

 MLB.comのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、レッドソックスは右腕ハンター・ドビンスを含む3選手とのトレードでカージナルスからウィルソン・コントレラスを獲得する計画のようだ。なお、トレード拒否権を持つコントレラスが移籍を承諾する必要があるため、球団からの正式発表はまだ行われていない。

 レッドソックスからカージナルスへ移籍するのは、ドビンス、右腕ジョイカー・ファハード、右腕ブレイク・アイタの3選手。一方、カージナルスからレッドソックスにはコントレラスの年俸の一部として金銭800万ドル(約12億円)が譲渡される。

 今オフ、カージナルスの編成本部長に就任したハイム・ブルームにとって、古巣レッドソックスとのトレードは2件目。ブルーム編成本部長は先月、右腕ソニー・グレイをトレードでレッドソックスへ放出している。

 カージナルスは2022年オフ、引退した名捕手ヤディアー・モリーナ(ゴールドグラブ賞9度)の後継者として、コントレラスと5年8750万ドル(約131億2500万円)の契約を結んだ。ところが、移籍早々にコントレラスのリード面が不安視されるようになり、指名打者として起用した時期もあった。

 移籍2年目の2024年は捕手として大きな成長を遂げたコントレラスだが、強打者J・D・マルティネスのバットが左前腕に直撃するというアクシデントに見舞われ、骨折して6週間を欠場。カージナルスはコントレラスの守備の負担を軽減し、打撃力を生かすために、2025年シーズンから一塁へのコンバートを決断した。コントレラスは新たなポジションでOAA(Outs Above Average:平均よりどれだけ多くアウトを奪ったかを表す守備指標)+6を記録。メジャー4位タイという好成績を残し、多くの人々を驚かせた。

 33歳のコントレラスは、カージナルスに在籍した3年間でオールスター選出が1度もなかったものの、少なくとも打撃面ではチームの期待に応え続けた。今季は20本塁打を放ち、31二塁打は自己最多。直近3年間で打率.261、55本塁打、183打点、出塁率.338、長打率.459をマークしている。

 岡本和真の獲得に興味を示していることが報じられていたレッドソックスだが、コントレラス獲得で一塁のポジションが埋まったため、岡本の争奪戦から撤退する可能性も出てきた。ケテル・マルテ(ダイヤモンドバックス)獲得の可能性も消滅したとみられており、今後は「最優先事項」に掲げるアレックス・ブレグマンとの再契約、もしくはボー・ビシェットの獲得を目指すことになりそうだ。


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