ソト以外の外野陣が流動的なメッツ 今後大物外野手獲得に動くのか
2025.12.23 10:33 Tuesday
メッツは今オフ、大幅な選手の入れ替えを継続しており、22日(日本時間23日)には17歳のマイナー右腕ヨーダン・ロドリゲスとのトレードで元首位打者ジェフ・マクニールをアスレチックスへ放出した。
マクニールの本職は二塁だが、今季は外野手としても48試合に出場し、中堅(34試合)を中心に右翼と左翼の守備もこなした。すでにマーカス・セミエンとのトレードでブランドン・ニモをレンジャーズへ放出し、今季途中に加入したセドリック・マリンズはフリーエージェント(FA)となってレイズと契約したため、マクニールの放出でメッツ外野陣はさらに手薄に。今後、大型補強に打って出る可能性はあるのだろうか。
現状を考えれば、メッツが外野手の補強に動く可能性は高い。外野陣でレギュラー当確と言えるのは強打者フアン・ソトだけ。タイロン・テイラーはレギュラーとして起用するには打力が弱く、有望株カーソン・ベンジの実力も未知数だ。
主砲ピート・アロンソと守護神エドウィン・ディアスがFAとなって他球団と契約したため、大物FA選手の獲得に使える資金は十分に残っており、メッツのフロントオフィスにもワールドシリーズ制覇を狙えるチームを作るためにお金を使う意思はある。そして何と言っても、カイル・タッカーとコディ・ベリンジャーという大物外野手2人がまだFA市場に残っているのだ。
有力な外野手をトレードで獲得する可能性を除けば、タッカーもしくはベリンジャーを獲得するのはメッツにとって合理的かつ理想的な動きと言える。手薄な外野陣を強化できるだけでなく、アロンソ退団で戦力ダウンした打線をカバーすることもできるからだ。
今季ポストシーズン進出を逃したメッツは、オフシーズン当初からタッカーもしくはベリンジャーを獲得する可能性が取り沙汰されていた。タッカーは今オフのFA市場の目玉として高い評価を受けており、ヤンキース、ブルージェイズ、ドジャースなども関心を示しているとみられる。ベリンジャーはヤンキースが再契約を目指しているほか、古巣ドジャースも獲得の可能性を探っているようだ。
ソト以外の外野陣が流動的な現状を考えると、メッツにとってタッカーまたはベリンジャーの獲得は「マスト」と言えるかもしれない。2年ぶりのポストシーズン進出、そして1986年以来のワールドシリーズ制覇を成し遂げるために、お金と有望株をどのように活用していくのか。デービッド・スターンズ編成本部長の手腕が問われるオフシーズンとなりそうだ。
