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ゴルフ中にトレードを知る マクニールがアスレチックス移籍を語る

2025.12.24 12:36 Wednesday

 ジェフ・マクニールは22日(日本時間23日)の朝、TPCモンテレイの14番ホールに近づいているとき、彼の携帯がメッツのデービッド・スターンズGMと彼の代理人からのテキストメッセージと不在着信の集中砲火に遭っているのを見た。

「スターンズから『電話をくれ』というメッセージが来た。『100%トレードされたな』って感じだった。可能性は分かっていた。電話に出たんだ。短い時間だったけど、彼に全てに感謝を伝え、彼も全てに感謝してくれた。…本当にクレイジーな一日だったよ」と、マクニールは振り返る。

 マクニールの世界は一変した。2013年に彼をドラフト指名した球団であり、MLBにおける8シーズンで唯一プレーした球団でもあるメッツが、彼をマイナーッリーグでプレーする右腕ヨーダン・ロドリゲスとのトレードでアスレチックスに放出したのだ。

 マクニールのゴルフは続き、73というまずまずのスコアでラウンドを終えると、トレードを消化するために帰宅した。そして約24時間後、マクニールは既に若手の成長著しいアスレチックスで、ア・リーグ新人王のニック・カーツ、ジェイコブ・ウィルソン、ブレント・ルーカー、シェイ・ランゲリアーズ、タイラー・ソダーストロム、ローレンス・バトラーといった質の高い打者を擁する打線に貢献する姿を思い描いていた。

「見ていて本当に楽しいチームだ。ニューヨークで彼らの試合をかなり見ていた。とにかくすごく楽しくて、若いチームだ。素晴らしい若手選手が中心になっている。私も彼らを助けるために自分の役割を果たしたいと思っている。チームの一員になれることをとても楽しみにしている。きっと良いチームになると思う」と、マクニールはZoom会見で語った。

 マクニールはアスレチックスにとって大きなアップグレードになる。アスレチックスはシーズンを通して複数人の二塁手を起用したが、彼らが残したfWARは-1.6だった(代替可能な選手に比べて何勝分上積みできたかを示すWARでマイナスということは、アスレチックスが代替可能な選手より悪い選手を二塁で起用していたことを意味する)。一方で、マクニールは122試合に出場して打率.243、OPS.746、12本塁打、54打点と本調子ではなかったにもかかわらず、fWAR2.1を記録した。

 基本的な成績以外でも、マクニールは根本的な成績から今季が良いシーズンだったと考えている。その成績は、2022年に首位打者を獲得した年と似ているという。

「分析の数字を見るのが好きだけど、打撃タイトルを獲得したときとかなり似ていた。今季はBABIP(インプレー打球における打率)がかなり低かった。不運に見舞われた部分が多かったけど、ボールを強く打って、自分のスイングはまさに思い通りにできたと感じている」

 さらに、マクニールは今季、特にシーズン終盤に打席で時折支障を来していた肩の負傷にも悩まされていた。オフに入ってすぐに胸郭出口症候群と診断され、軽度の手術を受けている。

「投げるのもスイングするのも少し痛かった。もう大丈夫。何も制限はない。100%の状態に戻った。継承だったけど、とにかく大事を取って、今年中に健康でいられることが一番だと思った。体調はいい。春季キャンプでは何も制限はないよ」

 アスレチックスはマクニールの汎用性を生かし、一塁と外野3ポジションでも出場機会を得る可能性があるが、マクニールは正二塁手として想定されている。カーツに次いで新人王投票2位に入ったウィルソンと二遊間を組む予定だ。

 マクニールは長年、優れたコンタクトスキルを持つ、相手投手にとって厄介な存在として知られてきた。マクニールとウィルソンは共に優れたコンタクトスキルを兼ね備え、今季は2人合わせて985打席でわずか94三振にとどまっている。だからこそ、マクニールは、アーロン・ジャッジに次ぐMLB2位タイの打率(.311)を記録し、新人スターとして頭角を現したウィルソンを遠くから見守っていた。

 マクニールとウィルソンを組み合わせれば、球界で最も厄介なワンツーパンチを形成できるかもしれない。マクニールは語る。

「ウィルソンとの二遊間は、おそらくリーグで最小の三振しか喫しないだろうね。彼はフリースインガーだ。彼の打撃が好きだよ。すごく面白い選手だ。僕たちは両方ともフリースインガーで、ボールをすぐに前に打ち返し、何かを起こすことを好んでいる。彼とプレーするのが待ちきれないよ」


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