ツインズにライアン放出の意思なし Rソックスはベヨ放出を検討か
2025.12.28 12:04 Sunday
ツインズは今夏のトレード期限で多くの主力選手を放出し、大規模なチーム解体を敢行した。実に10人ものメジャーリーガーを放出して若手有望株をかき集め、ファーム組織の立て直しに尽力。そうした状況の中、今オフも主力選手のトレードが噂されていたが、どうやらこれ以上の主力放出に踏み切るつもりはないようだ。
現在のツインズで最もトレード市場での価値が高い選手の1人は先発右腕のジョー・ライアンだろう。今季オールスターに選出され、2027年シーズンまで保有できる右腕には多数のチームが関心を示していることが明らかになっている。
しかし、ジ・アスレチックのケン・ローゼンタール記者とウィル・サモン記者によると、ツインズは「ライアンを手放すつもりはない」と主張し続けているようだ。ある関係者によると、ツインズは11月に行われたGM会議以降、1度もライアンのトレードに関する話し合いを行っていないという。その事実は「ツインズにライアン放出の意思がない」という報道に強い説得力を持たせる。
一方、トレード要員となっている先発投手もいる。ローゼンタール記者とサモン記者によると、カージナルスと2件のトレードを成立させ、右腕ソニー・グレイと一塁手ウィルソン・コントレラスを獲得したレッドソックスは今オフに入り、右腕ブライアン・ベヨを「ひそかに売りに出している」という。
26歳のベヨは今季、自己最高の成績を残し、29試合(うち28先発)に登板して11勝9敗、防御率3.35を記録。自己最多の166回2/3を投げて2年連続で規定投球回をクリアし、124三振を奪った。レッドソックスとは6年5500万ドル(約82億5000万円)の契約を結んでおり、レッドソックスの保有期間はあと4年。なお、2030年の契約は年俸2100万ドル(約31億5000万円)の球団オプション(球団側に選択権のある契約条項)となっている。
現状ではギャレット・クローシェ、グレイに次ぐ先発3番手と目されているベヨだが、レッドソックスはほかにもカッター・クロフォード、パトリック・サンドバル、ヨハン・オビエド、カイル・ハリソンら先発要員がいるため、対価次第ではベヨを放出しても構わないと考えているのかもしれない。状況次第ではペイトン・トーリーとコネリー・アーリーの両若手左腕がローテ入りする可能性もあるだろう。
移籍市場では複数年保有できる先発投手の価値が非常に高まっており、ベヨも多数の球団から関心を集めるはずだ。レッドソックスがどのような決断をするのか、今後の動向が注目される。
