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オリオールズが右腕エフリンと再契約へ 1年1000万ドルで合意

2025.12.29 10:47 Monday

 MLB.comでオリオールズを担当するジェイク・リル記者が関係者から得た情報によると、オリオールズは右腕ザック・エフリンと1年1000万ドル(約15億円)の再契約を結ぶことで合意に至ったようだ。2027年の契約は相互オプション(球団と選手の双方に選択権あり)となっている。なお、まだ球団からの正式発表は行われていない。

 31歳のエフリンは2022年オフにレイズと結んだ3年4000万ドル(約60億円)の契約が満了し、今季終了後にフリーエージェント(FA)となった。3年契約の2年目の途中にオリオールズへトレード。今季はケガの影響もあり、14度の先発登板で防御率5.93と苦戦した。

 来季が32歳のシーズンとなるエフリンは、59試合に先発して防御率3.54をマークした2023~24年のようなパフォーマンスを取り戻すことを目指している。

 オリオールズからFAとなった際、クオリファイングオファーを提示されなかったため、もし他球団と契約してもドラフト指名権の補償やペナルティは発生しないはずだったが、他球団移籍ではなく、オリオールズ残留となった。

 通算与四球率1.85と抜群のコントロールを誇るエフリンは、2023年に自己最高のシーズンを過ごした。自己最多の177回2/3を投げて16勝8敗、防御率3.50、K/BB(三振と四球の比率)7.75を記録し、サイ・ヤング賞投票では6位にランクイン。翌2024年も165回1/3で防御率3.59と安定したパフォーマンスを見せ、特にオリオールズ移籍後の9先発では防御率2.60と好調だった。

 今季も好スタートを切り、開幕から3先発連続でクオリティスタートを達成。開幕戦ではブルージェイズを相手に6回2安打2失点の好投で勝利投手となった。ところが、右広背筋を痛めて負傷者リストに登録され、5月に復帰したものの、本来のピッチングを取り戻すことができず、腰の手術を受けてシーズンを終えた。

 エフリンはフィリーズ時代から何度も負傷に悩まされてきた。メジャー10年間のうち、19試合以上に先発したシーズンは4度だけ。メジャー通算成績は200試合(うち188先発)に登板して1073回2/3を投げ、4度の2ケタ勝利を含む68勝67敗1セーブ、防御率4.28、922三振となっている。


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