エフリンと再契約を結んだオリオールズ 先発投手の補強を継続へ
2025.12.30 10:01 Tuesday
今オフのオリオールズは積極的な補強を続けており、28日(日本時間29日)には右腕ザック・エフリンと再契約を結んだ。契約条件は1年1000万ドル(約15億円)で、2027年の相互オプション(球団と選手の双方に選択権あり)が付属していることが明らかになっている。
オリオールズは今季38本塁打のピート・アロンソと同36本塁打のテイラー・ウォードを獲得して打線強化に成功し、ブルペンには剛腕ライアン・ヘルズリーとアンドリュー・キットリッジが加入。また、野手の層を厚くするために、外野の控えにはレオディ・タベラスを加えている。そして、先発には大型トレードでシェーン・バズが加わり、フリーエージェント(FA)になったエフリンも戻ってきた。
エフリンは8月に腰の手術を受けており、来季の開幕には間に合う見込みだが、オリオールズは慎重に術後の経過を見守る方針。エフリンが開幕に間に合えば、オリオールズの開幕ローテーションはカイル・ブラディッシュ、トレバー・ロジャース、バズ、エフリン、ディーン・クレーマーという顔ぶれになるだろう。ローテーションから押し出されたタイラー・ウェルズはブルペンに回り、先発の頭数としてケイド・ポビッチ、ブランドン・ヤング、アルバート・スアレスらが控える布陣となる。
では、バズの獲得とエフリンの残留によって、オリオールズの先発補強は終了したのだろうか。MLB.comでオリオールズを担当するジェイク・リル記者は「おそらく終わっていない」との見解を示している。
今季オリオールズが低迷した要因の1つは、FAで退団したコービン・バーンズに代わるエースを獲得せず、ローテーションの柱となる投手が不在となってしまったことだった。その過ちを繰り返すわけにはいかず、今オフはエース級の先発投手の獲得に動くことが確実視されている。
マイク・エライアス編成本部長はFA市場で上位の先発投手の獲得を目指す意向を明言しており、11月中旬にラスベガスで行われたGM会議の際にはフランバー・バルデスやレンジャー・スアレスといった好投手の陣営と面会していたことも明らかになっている。チームに欠けている「最後のピース」であるエース獲得を実現させることができるか、エライアス編成本部長の決断が注目される。
