エンゼルスがブルペン補強 ベテラン右腕イェーツと1年契約で合意
2025.12.31 08:43 Wednesday
MLBネットワークのジョン・ヘイマン記者によると、救援右腕のカービー・イェーツとエンゼルスが1年契約で合意した。球団からは公式発表されていない。第一報は7ニュース・ボストンのアリー・アレクサンダー記者だった。
38歳のイェーツは、エンゼルスが今月初めにジョーダン・ロマノやドリュー・ポメランツと1年契約を結んだ補強に続き、このオフシーズンにブルペンに加わった最新のベテランだ。
イェーツの2025年シーズンはホロ苦かった。2024年オフにドジャースと1年1200万ドル(約18億円)で契約したが、3度の負傷者リスト入りを喫し、防御率5.23でレギュラーシーズンを終了。プレーオフでの登板はなかった。
明るい材料として、最終的にはワールドシリーズのリングを手にした。さらに、空振り率35.3%、三振率29.1%など一部の指標は、39歳で迎える2026年シーズンに向けて希望を抱かせる。
イェーツは、レンジャーズで圧倒的だった2024年シーズンからそれほど時間は経過していない。当時はア・リーグのオールスターに選出され、61回2/3を投げて防御率1.17、85三振、33セーブを記録した。トミー・ジョン手術から復帰してわずかフルシーズン2年目だったことを考慮すれば、さらに印象的なパフォーマンスだった。
イェーツがまだ投げているという事実自体が驚異的だ。アリゾナ州プレスコットのヤバパイ大学からドラフト指名漏れしてから15年以上が経つ。大学時代の大部分は、2006年に受けた1度目のトミー・ジョン手術のリハビリに費やした(ハワイ出身のイェーツは、高校時代の2005年ドラフト26巡目でレッドソックスに指名されたが、契約しなかった)。
イェーツは2009年のドラフト直後にレイズと契約したが、メジャーデビューまでにはさらに5年を要し、その時点で27歳になっていた。レイズ、ヤンキース、エンゼルスに在籍。2017年、パドレスに居場所を見つけた。32歳だった2019年に完全開花し、防御率1.19、MLBトップの41セーブを記録して初のオールスター選出を果たした。
その後の3シーズンはわずか15試合の登板にとどまった。2020年に肘の骨片除去手術を受け、2021年には2度目のトミー・ジョン手術を受けたからだ。しかし、2023年にブレーブスで復活のシーズン(防御率3.28)を送り、24年にはレンジャーズでオールスターの姿を取り戻した。(文:Thomas Harrigan、訳:山田結軌)
