ブルージェイズが岡本獲得を正式発表 4年総額6000万ドル
2026.1.5 12:39 Monday
4日(日本時間5日)、ブルージェイズは日本人三塁手の岡本和真と4年契約を結んだことを正式に発表した。あと一歩で逃したワールドシリーズ制覇を実現するために、今オフは積極的な補強を続けている。
契約総額は6000万ドル(約90億円)で、契約ボーナスの500万ドル(約7億5000万円)が含まれる。オプトアウト(契約破棄)条項は盛り込まれていない。
村上宗隆、今井達也とともに今オフ獲得可能な日本人スター選手として注目されていた岡本は現在29歳。読売ジャイアンツの主砲として長年活躍し、ブルージェイズでも即座に攻撃力アップに貢献することが期待されている。
今オフのブルージェイズの補強は、11月にディラン・シースと7年2億1000万ドル(約315億円)の大型契約を結んで華々しくスタート。その後、コディ・ポンセと3年3000万ドル(約45億円)、タイラー・ロジャースと3年3700万ドル(約55億5000万円)で契約した。また、オフシーズン序盤にはシェーン・ビーバーがフリーエージェント(FA)市場に出るのではなく、選手オプションを行使して残留することを選択したことも忘れてはならない。こうして充実したオフシーズンを過ごしていたブルージェイズだが、岡本の加入により、新たなレベルに到達した。
岡本は、ブルージェイズが長年切望してきた「日本市場への本格的な進出」を象徴する存在となるだろう。2年前には大谷翔平の獲得を目指し、世界中に大きな話題をもたらしたが、それ以降もブルージェイズはアジア市場における存在感を着実に高め、今回のような好機を逃さないために、市場開拓に取り組んできた。
2025年、岡本は一塁を守っていた際に打者走者と交錯し、左肘を負傷したため、69試合の出場にとどまった。しかし、その69試合で打率.327、15本塁打、49打点、出塁率.416、長打率.598、OPS1.014をマークし、自慢の強打を見せつけた。
2023年のワールドベースボールクラシックでは日本代表の一員として活躍。打率.333、2本塁打、7打点、出塁率.556、長打率.722、OPS1.278の好成績を残し、決勝のアメリカ戦ではカイル・フリーランドから本塁打を放った。今年3月に行われる第6回大会でも活躍する姿を見られるはずだ。
岡本は10年近くにわたって巨人打線の中軸として安定した活躍を続け、2023年の41本塁打を筆頭に、6年連続でシーズン30本塁打を記録した。そのパワーはブルージェイズ打線でも歓迎されるが、岡本はコンタクト能力も高く、「ブルージェイズらしい」選手と言える。ブルージェイズ打線は投手に球数を投げさせ、カウントを有利にし、決定打を浴びせるような攻撃を得意としており、岡本もチームの特性にフィットするだろう。
岡本のような巨人の主力打者がメジャーへ移籍するのは、ワールドシリーズで伝説的な活躍を見せた松井秀喜が2002年オフにヤンキースと契約して以来のことだ。
では、岡本の加入はブルージェイズが獲得を目指す3人の大物選手、ボー・ビシェット、カイル・タッカー、アレックス・ブレグマンにどのような影響を与えるのだろうか。
岡本は三塁手として最もチームにフィットするため、ブレグマン獲得の可能性は低下し、アディソン・バージャーは右翼、アーニー・クレメントは二塁での出場機会が増えるだろう。もちろん、ビシェットと再契約を結んだ場合はさらに状況が変わり、岡本自身も外野での出場が増える可能性がある。各球団はFAの大物選手が希望条件を引き下げ、短期契約に応じるのを待っているため、こうしたFAの大物選手をめぐる市場はゆっくりと展開している。
外野手のタッカーは、依然としてブルージェイズにフィットする選手だ。ブルージェイズはタッカー獲得の有力候補と目されているが、チーム状況や資金力を考えれば、それも当然と言えるだろう。ビシェットが打線から抜けるのは間違いなく大きな痛手であり、アンソニー・サンタンデールらの復調で多少は穴埋めできる可能性があるものの、ブルージェイズ打線には改善の余地がある。ワールドシリーズでの痛恨の敗戦から立ち直るために、かつてないほどの資金的な余裕を生かし、今後もアクセルを踏み続けるはずだ。
岡本の獲得はブルージェイズにとって、正しい方向(打線強化)への第一歩と言える。「元の状態に戻す」だけでは満足せず、より優れたチームになることを目指し、ロースターの再構築と再編成を進めていくことになりそうだ。
